ダイポールモード現象(ダイポールモードげんしょう、英語: Indian Ocean dipole、略称: IOD、Indian Niñoとも)
「とは、インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる大気海洋現象の事を言う[1]。それに伴って起こる風や気候の変化を含み、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与える事が明らかになった。特にアジアあるいはインドの夏のモンスーンに影響を与える事から、その重要性が次第に認識されつつある。インド洋ダイポールモード現象[2]、インド洋ダイポール[1]、ダイポール現象とも呼ばれる。」
ダイポールモード現象 - Wikipedia
に書いたダイポール現象の解説補足
「夏季には、フィリピン近海に当たる熱帯西部太平洋の対流の強さと日本周辺に当たる東アジアの気圧の平年差が、強い相関関係を持って変化する。フィリピン近海で対流が強いと日本周辺の気圧は正偏差となり(高気圧が強くなる)、対流が弱いと気圧は負偏差となる(高気圧が弱くなる)。
エルニーニョ・南方振動(ENSO)に伴うインドネシア近海の海水温変化とも密接に関わっていると考えられている。また、インド洋ダイポールモード現象も関わっていると言える。正のインド洋ダイポールモード現象が発生するとフィリピン近海では対流が強まり、日本付近では下降気流が強まり、高気圧が強くなり、猛暑になりやすくなる。逆に負のダイポールモード現象が発生するとフィリピン近海では対流が弱まり、日本付近では下降気流が弱まり、高気圧が弱まり、冷夏や夏の天候不順などの原因となる。」
「正のイベントでは東アフリカで降水量が増加し、インドネシアでは干ばつや山火事が起こりやすく、負のイベントではおおむね逆の傾向を取る[4][5]。気象庁は、エルニーニョ現象が発生していない年の正のダイポールモード現象について、夏には北日本や沖縄・奄美で気温が並か高く、秋には東・西日本で気温が高く西日本で降水量が少ない傾向を示している[6]。このため、ダイポールモード現象はインド洋周辺の異常気象だけでなく、日本を含む広域の季節予測においても重要な監視対象である[3][7]。IODの早期予測にはインド洋東部の観測拡充が重要であり、沿岸湧昇の把握が発生予測の改善につながる事も報告されている[3]。」
「(正の)ダイポールモード現象が発生すると、インド洋の西側にある東アフリカでは海水温の上昇により、蒸発が盛んになり、降水量が増加する。逆にインド洋の東側にあるインドネシアでは蒸発が抑えられるので、降水量が減少する。両地域の大気の性質は、インド〜日本にかけてのモンスーンアジアの気象に多大な影響を持っているため、ダイポールモードによる大気の変化が伝播するとこれらの地域で異常気象を引き起こす。」
極端に強い負のインド洋ダイポールモード現象が今夏発生か?|JAMSTEC BASE




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