
昭和は長かった。
64年間もあったので、ぼくはざっと
前期・中期・後期にわけている。
それはちょうど人間で言うと
幼年期・少年期・思春期、青年期で、中年期が平成、老年期が令和に相当するかと思える。
同時に
それは近代国家としての
誕生期、成長期、成熟期だと言ってもいいか。
何もない世界が、西洋文明の利器を手にして改良し発達させガラパゴス化させてゆくことで、日本は
戦後の熟期・・高度成長期を達成するが、
戦前までは勘違いした17歳のように、荒々しく、周囲を気にしない、
怖いもの知らずの争いたがるいびつな時代。
日清・日露・第一次大戦以前は反抗期の悪ガキのようだった気がする。
能天気にいずれ世界の中心になれると本気で信じていたところは
あたかも今の中華の如しだった。
敗戦の挫折からの復興期を経て、日本は大人への階段をやっと昇り始めた。
敗戦が日本人を目覚めさせ、気づかせ、夢見ていた花園は経済成長だと気づく。
そこからわずか50年しないうちに日本はバブル期を迎えるが、
実はまだ経済の持っている「夢見るような虚像の空転」に気づかず
気づいたときはバブルがはじけ、平成を迎えることになる。
成長期の夢は簡単にはじけ、これまで自分たちは別の夢を見ていたのだ思い知らされた。
あとは下り坂を駆け降りる老年への道を降り始め、世界先進国も同様だった。
では失敗経験だけは豊富な老人は、これからどう死期へ向かい、新たな再生をなすのか。
精神、感情、経済、政治、和平、災害忌避、やらねばならぬことは山積みされた。
いったい孫・子たちはこの愛のない世界をどう生きていくのか。
観るすべもないまま、昭和生まれは死んでいくのだろう。

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