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水銀 を含む記事 : 民族学伝承ひろいあげ辞典





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拡大画像を見る→ 元素別鉱物鉱石(水銀鉱):山口大学工学部 学術資料展示館


「国内の水銀鉱山は北海道および奈良県や三重県に多く分布し,いずれも熱水鉱床(浅熱水性鉱脈鉱床)を稼行した。 北海道イトムカや竜昇殿鉱山などは高品位の鉱石を産した。また奈良県や三重県の水銀鉱山は縄文時代から採掘されてきた鉱山である。いずれの鉱山も現在では採掘していない。」
元素別鉱物鉱石(水銀鉱):山口大学工学部 学術資料展示館

古文献における水銀についてのおすすめのPDFサイト
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以下は私見である。
日本の古代史において文献に出てくる水銀鉱床ないしはそれらしきものは、
まずは深草秦氏が伊勢水銀を得るために深草から伊勢への道を開発したらしき痕跡だろうか?
平安時代の記事にある深草少将が小野小町に会おうと小野の随心院へ日参した道こそは、往古に深草秦氏の切り開いた伊勢街道であったろうと思われる。

なぜ水銀を要したか?
古代人はなぜ水銀を要したか - Google 検索

このほかに私見ではあるが、山師たちは鉱物発見の目安として水銀に溶け込んでいる金属・鉱物を探したと言われている。


誰が水銀を求めたか
上記リンクサイトのなぜ水銀を要したかなど見る限り、それが誰でも求めていただろうというのが正しかろう。ただ古代に限るなら限られた有力豪族・知識ある渡来氏族でなければ鉱山開発の資金があるまい。

そこで採掘者の図式として、
豪族が・・・
部民を使い・・・
開発、採集させ・・・
それを必要とする氏族へ売った。
となる。

開発者と採掘者は別人であり、後者は雇用された部民だと推測できる。

  • 用途
    神聖な薬品:
  • 赤色塗料:
  • 錬金術:
  • 仏像の鍍金:
そして私見の金や鉄や銅をさがす目安鉱脈として。
酸化すると赤くなる性質は顔料でもあり、墓室に塗る魔除けであり、生命力の象徴であろう。それは逆に言えば死者の再生をのぞんだ薬品であったことにもなる。


誰に?
部民とは階級の最下層の人、言い換えると賎民である。
ゆえに記録に書かれることはまずはありえない。
しかし彼らを統率した氏族名なら想定が可能になろう。
その氏族がどの部民を使ったかという問題なのである。

推定
秦氏、物部氏、藤原氏、紀氏、宗像氏など権力や武力を欲する氏族らが・・・
海民、修験、渡来系部民、安曇部などなどを手繰って探させたとなろうかと思う。

痕跡は記録にはなく、神社の神の名前などにのこされると思える。

(なお、三世紀初頭の纏向遺跡からは水銀/辰砂/リモナイトではなくベニバナの種子が大量に出土していることも参考になるか?)

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