以下は今年10月に公表されたゲノム分析による日本人のルーツ三重構造説である。
日本人の基盤は弥生時代に完成した
「現代日本人に至る祖先集団は、弥生時代に朝鮮半島から来た渡来人が縄文人と混血して誕生した――。東京大などの研究グループが15日、弥生人のゲノム解析の結果を専門誌に発表した(https://doi.org/10.1038/s10038-024-01295-w
)。日本人の起源については、現代日本人の祖先集団が誕生するのは「古墳時代まで待たなければならなかった」との新説が3年前に登場したが、それを否定する形となる。
現代日本人の核ゲノムの成分は、縄文人に由来する「縄文系」に加え、大陸に由来する「東アジア系」と「北東アジア系」の三つに大別される。日本人の完成に関わった渡来人のルーツについてはよく分かっていなかった。
従来の「二重構造モデル」を支持
東大の大橋順教授(集団ゲノム学)らは、山口県・土井ケ浜遺跡で見つかった約2300年前の弥生人人骨(大人の女性)の全ゲノム配列を解析し、すでに解読済みの縄文人、古墳人などと比較した。
すると、弥生人は現代日本人と同様、「縄文系+東アジア系+北東アジア系」の三つのゲノム成分を持っていた。遺伝的な特徴は古墳人に最も近く、次いで現代日本人、古代韓国人、現代韓国人の順に近縁だった。
この結果は、すでに弥生時代に、東アジア系と北東アジア系のゲノム成分をあわせ持つ渡来人が縄文人と混血し、現代日本人の祖先となったという従来説の「二重構造モデル」を支持する。
「古墳時代に完成」の新説否定
日本人の祖先誕生はやはり弥生時代? ゲノム分析、渡来人ルーツ解明 [山口県]:朝日新聞デジタル・・・・・・
ここからKawakatu筆
弥生人のほとんどが外部から列島へ渡来した北東アジア人、東アジア人、そして従来の縄文時代以前から存在した氷期に歩いて到来した人たち・・・この主に三種が弥生~古墳時代に混血し日本人の基礎ゲノムは完成した。そして4~5世紀など複数回にわたりいわゆる古来、今来の渡来人が新しくやってきて順次ここに加わっていった。いわゆる三重構造説であるが、実際は複数構造と言うべきかもしれない。もっと多種の到来はさまざまの年代で起こっているとも筆者は考えるが、基礎日本人ゲノムの完成後であり、影響はあまりゲノムには表出しない程度だったろう。(沖縄の港川人はこれまで来ていないとされてきたが、どうやら海を渡って九州南部には来ていたようだ。現在人骨が残っている古代人の中では彼らが唯一の日本人祖先の人骨ということになる)
問題なのは、この結果が核ゲノムの割合からの予測であるということである。
もはや古臭いとすら言えるYやX遺伝子の移動数値ではないところに正確性がずいぶん高くなったと筆者は考える物である。
縄文人も複数種到来(祖先は旧石器時代人との混血)
そして基礎にあった縄文人たちすらが・・・
【4コマで日本史】2つのルーツを持つ先祖が混ざり合い定着していった|Historist(ヒストリスト)
複数到来していたということも忘れてはならない。
氷河期に歩いてやってきた人々は数万年単位の古さで、三々五々やって来て、それぞれ旧石器時代人、新石器時代人となったのであり、そのすべてが縄文人の祖先であること。
そこに弥生時代前後に各種の弥生人が高い割合で逃避してきて混血したのが日本人だとなる。
従って、一切合切を渡来人とするのは間違いになる。
渡来人とは4~5世紀に大陸の気候変動や政変などで逃れてきた古くは帰化人と呼ばれていた秦氏などの人々のことである。
これはいわゆる弥生人(到来者)とははっきり区別しておきたい。
もちろんその後、さまざまな外国人が日本に来て何世代かを過ごせばそれも広義の日本人である。
ということは、日本人と言う概念が誕生したのは古墳時代前までであるが、現代日本人はさらに混血が進んだ、何種類もの民族の融合体だという認識が必要なことは言うまでもない。
そのように考えられないアンチ科学、アンチゲノムで歴史を言い募る人々は、もはや歴史を語るべきではなくなっていると知るべきかも知れないのである。
ようやく科学的日本人史がここから始まるのだと言える。
目から落ちた鱗を拾い集めて理想的想像を繰り返している時代ではなくなったと言っていいだろう。


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