CSテレビでトゥームレイダー・ファーストミッションとかいうテレビ版?映画をやっていたから、前は劇場版のテレビバージョン(ミニシリーズ)だし観なくていいか的にやりすごしていたのを、ほかになにも観たいものがなかったのでなんとなくながめていたら、ちょいと驚いたのが話が急にヒミコの墓探しになったので、興味が出てきて観てしまった。


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トゥームレイダー ファースト・ミッション : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)


そもそも欧米では、日本古代と言うとほぼ縄文時代しか興味がないようで、弥生~古墳、飛鳥・ならなどまず相手にされない傾向が強い。それがこの映画は弥生時代の女王卑弥呼を名前もそのままに扱い、どこかの無人島に葬られたとしてある。観ているとそこはどうも南洋の小島に見えるが、日本人などだれひとり登場しない。

日本で南海の小島となると小笠原か琉球諸島になるが、さてどこかはまったくわからない。映画はただのトゥームレイダー(墓荒らし)のエキゾチックな活劇仕立てなだけである。

英語のトゥームは墓で、レイダーは荒らしなので、墓荒らし。スピルバーグのレイダース失われた聖櫃も同じく墓荒らしたちの活劇だった。墓荒らしと考古学の発掘は正反対行為なのだが、インディ・ジョーンズは考古学者なのにほとんど金塊目当ての赤荒らしまがいの冒険活劇をむねとする人物にされている。自国に古い歴史のないアメリカ人にとってはそのほうがおもしろいのだろう。

で、映画の中の邪馬台国も当然だが、南海の孤島で、ヒミコは疫病で死んでミイラにされており、それなのに古墳時代のような家型石棺に封じ込められているというシチュエーション。疫病で死んだと言うことは、言われているような王殺しで卑弥呼は死んだのではないと映画の作者は言いたいらしい、そこが面白かった。疫病死とはなかなか日本人には思いつかない選択肢で、この作者はけっこう弥生時代を調べたうえであえてアメリカ好みの冒険譚に脚色したような気配。

タラコ唇のアンジェリーナは出ないから、彼女にはもう飽きたって向きにはそれなりに面白いだろう。



さて、昨日はそのあと夜に、あの酒場主人の吉田類が日本百低山に登るシリーズもあり、昨日の山は宮城県の小島の金華山だった。そこで花崗岩の大きな露頭に出くわすシーンは興味深かかった。

金華山島には金山彦・ヒメが祭ってあって、うわさでは砂金鉱脈があると言われてきた。奥州藤原氏もここの金で繁栄したとかちまたでの話である。

ところが実は歴史的には金華山で金が採掘されたという事実は皆無で、金鉱脈はほかの場所に二か所ほどあり、例の聖武天皇の大仏の金メッキに百済王敬福(くだらおう・きょうふく)が献上した金は先ごろ日本遺産に登録された北部湧谷山あたり
陸奥国小田郡出金山のものだという。

「遺跡は涌谷町北部の狭隘な谷間にある延喜式内社黄金山神社一帯に所在する。奈良時代、東大寺の盧舎那大仏造営にあたって、仏身に塗る金が不足し憂慮していた時、陸奥守百済王敬福が黄金900両(13.5kg)を献じ、その金を用いて天平21年(749)大仏は完成したとされる。これを喜んだ聖武天皇は、年号を天平感宝と改めるなど、国家的慶事として種々の施策を発表した。また、大伴家持もこのことを祝う歌を詠じている。」
指定文化財〈史跡〉黄金山産金遺跡 - 宮城県公式ウェブサイト (pref.miyagi.jp)

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黄金山産金遺跡


にもかかわらず、なにゆえに離れ小島の金華山に金があると噂され、しかも実際の金出土地を凌駕して神社まで建てられたのか・・・?

まあ思うにこりゃあ修験者などの「金かくし」かと思える。
奥州藤原氏が金を独占するためには中央にうわさが流れては困るのでがセネタを垂れ流したからではあるまいか?

となると奈良時代の金発掘の現場が中央では忘れ去られていたとなるわけだ。実際、中世には宮城の金はすっかり忘れられており、まして日本社会そのものが金の価値観すらよく知らなかった可能性すらある。古代都の交易交換品と言えばまずはコメであり、輸出品は金銀財宝などではない。中国が好む翡翠すら中央では重要な交換品になっていなかった節があるのだ。それが当時の日本の文化度だったと言うことになるか。

奥州藤原氏はだからこそ金を独占でき、その後頼朝がやっとその価値に気づいたときはすでに東北のお資源はほぼ枯渇していたのであろう。だから源氏も衰退し、北条に執権を奪われたのかもしれない。

いずれにせよ阿武隈山地は花崗岩基盤が隆起してできあがっているので、地下に多くの貴金属類が点在する可能性がある。あぶくまとは花崗岩の一隅といった名前である。花崗岩は陸地の岩盤プレートで、その下には海のプレートである玄武岩層がり、その下にはマグマだまりがり、そのまた下にはカンラン石を溶かし込むマントルがあるのだから、貴金属がさまざまに作られているはずなのだ。

この二つの話、どうこれから広げるかはまだよくわからない。ただメモっておくだけにする。いずれどこかでなにかとつながってくれるかもしれない。そのときのために。卑弥呼も金で権力を築いた?さあ?

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