これはゴホウラ貝輪の出土分布図
ここに山口県土井ヶ浜が入る。
そしてこれはゴホウラ貝の産地地図
日本の南西諸島からフィリピン沖、マレー半島、ボルネオ、ニュージーランド近海まで延々と続くが、南海でしか採集できない。
ゴホウラ貝とそれ以外の南海産貝類
ゴホウラ貝、イモガイ、タカラガイ。スイジガイ
これはゴホウラ貝などの巻貝の横断面
そして腕輪にされた縦断面と貝輪加工品ができるまで
縦断面には渦巻が存在し、横断面には渦巻だけでなく、切断形状が勾玉にも似ることがわかるはず
弥生人から古墳時代人は、これに生命の永遠性を観たわけだろう。
生命の永遠を表す模様には、遠くローマやギリシアから中国を経て入って来た唐草やロータスなども奈良時代にヤマトに入ったことになっているが、弧文や弧帯文を見ると、怪の断面だけでなくすでに唐草やロータスのような植物性絵柄とまじりあったように見える。
さてこれはなんだろう?
これは双脚輪状文と呼ばれる古墳時代の絵柄が、冠になった古墳時代の埴輪遺物
九州の装飾古墳に描かれた双脚輪状文
和歌山市の岩橋千塚古墳群の中で、有力墳と考えられる、山頂部の前方後円墳「大日山35号墳」の西くびれ部に突出した「造り出し」の上から他の多くの特殊形象埴輪と共に出土した埴輪
さてこのデザインの不思議な形はどこから来たかと言うと、やはりこれも南海の貝の断面ではないかと言われる。スイジガイの貝殻の突起をデフォルメし、後部から貝類の特徴である入水管と脚が出て歩いている形状だとされ、魔除けだったとされている。
スイジガイは実際に民俗学で調査があって、最近まである地方で家の前などに棒の先にくっつけて魔除けにされていたという。
魔除けの貝 スイジガイ - 沖縄県宮古島市|ふるさとチョイス - ふるさと納税サイト (furusato-tax.jp)
奄美・沖縄/南西諸島の家のお守り"スイジガイ"(水字貝)。部屋のインテリアにもおしゃれです。 (amami-ohsari.com)
スイジガイとは水字貝と書いて形状が漢字の「水」に似ているところからきている。この王冠がスイジガイかどうかは諸説あり、筆者はスイジガイのとげは六脚あって大分の六脚輪状文がこれだと思っている。では双脚の足にとげのある円形部はいったいモデルは何だろう?
観ようによってはアワビの貝殻と足とも見えるし、



つまりのちに天皇家の三種の神器となる伊勢神宮の八咫鏡に使われたらしいデザインが輪状なのである。この鏡は古くは2世紀の北部九州伊都国女王の墓から出た特大の鏡の絵柄だった。平原遺跡出土内行花紋鏡がそれだ。
もしこれがスイジガイなら花文鏡などではないことになる。
つまりこの絵柄はアマテラス=伊都国女王であり、それは太陽であるとなるのだ。内向花文は太陽文なのでは??
とはいえ、双脚輪状文には二本の足があり、それは貝であるあかしである。この貝殻の王冠をかぶった埴輪のモデルは王であり、太陽だとなるはずだ。天皇家が書紀に中にアマテラスを皇祖とするとしてあるのは『日本書紀』成立の8世紀の話であり、それ以前に史料はないのだから、古墳時代の王女のスイジガイの冠が、今や天皇家の神器のデザインに「8世紀『日本書紀』成立後に」皇室に象徴として取り込まれた・・・その前例として2世紀の平原の伊都国女王がそうした鏡を作らせているという事実であろう。すると・・・アマテラス=平原女王、皇室=平原伊都国女王の子孫だと「言いたかった藤原家」という推定もあってよくないのか?
海の貝類はほかにものおちに朝鮮や日本の工芸品である螺鈿に使われる夜光貝など多種にわたる。弥生時代から貝は好まれ、中国では貨幣にされ、その多くが琉球から取り寄せられた。売買という文字に貝が使ってある。貝殻貨幣でものを買っていたからだ。その琉球の貝殻が日本の弥生時代の伊都国の王たちにも好まれ、上の分布図のようにたくさん貝輪が出てくる。


人気ブログランキング











コメント