千葉県の東側沿岸に木更津がある。
きさらづ。
地名由来を何度か考えたことがあるが、TVの縄文特集をながめていて、ふとそうかもと思いついた。
東京湾の千葉北部に縄文貝塚があり、そこでは何世代にもわたってはるか南部の木更津でとれるキサゴ貝を取りに行って、食べ続けていたことがわかった。

キサゴは小さな巻貝で、ツメタガイやヤサラの仲間の美味な貝だ。


kisago
キサゴ | 軟体 | 市場魚貝類図鑑 (zukan-bouz.com)


千葉県の加曾利遺跡にいた人々は、貝類ではシジミやアサリよりもキサゴを愛し、食べるだけでなく、出汁として愛用していたとい。もしかすると貝殻も装飾品にしたかも知れない。

味に魅せられて彼らは、わざわざ遠い木更津へ出かけてキサゴを大量に採集した。

千葉県 - 行ってみよう〜全国遺跡・博物館マップ〜 - 全国こども考古学教室 (kids-kouko.com)


木更津には、ほかに東京から流れ出る丸石があるまる海岸もあり、ブラタモリでも過去紹介されている。丸石は貴重な建材などになる。木更津海岸は縄文人たちにとって貴重な生活資源の採集場だった。

その「きさらづ」地名は、果たして巻貝のキサゴのとれる津ではなかったか。
きさご‐つ から きさらづ へと訛ったか?
あるいは縄文語ではキサラだったのが後年キサゴになったか?
ちなみに貝の旬は春。温かかった縄文時代なら二月から採れたかもしれない。
きさらづにとれるキサゴ?

確証はない。

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