春に咲く香りの強い花に馬酔木(あせび、あしび)やシキミ、 ウイキョウ、八角(トウシキミ)がある。
馬酔木もシキミも臭いにおいで嫌がる人も多い。
シキミはわかりやすく言えば死期(式)見で、関西では葬礼に花輪のように使う植物で、墓場に植えていることも多い。仏前に置かれる西欧で言えば菩提樹のこと。

立体的に、ぎざぎざのある小さい葉が茂るのがシキミで、平面的で葉が大きいのが榊。
強い香りで死臭を消そうと言うのかも知れないし、古代的には常緑が死者の再生願望を意味するかも知れない。花はアーモンドやミツマタに似る。実は八角(トウシキミ)そっくりだが、
「仏事に使われる抹香の香りがします。果実は有毒成分のアニサチンを含有し、誤食すると、嘔吐、意識障害、けいれんを起こし、重症の場合は死に至ります。果実(袋果)の先端が鋭く尖るのが特徴です。」東京都健康安全研究センター » トウシキミとシキミ (tokyo.lg.jp)

馬酔木は馬が食べると酔ったようになるところから漢字が当てられたツツジ科の常緑低木だが、意味は「悪しき匂いの花」。
「この木の葉にアセボトキシンという猛毒成分が含まれていて、これを馬が誤食すると中毒症状を起こし、脚がふらつくことからきている。一説によると、鹿もこれを食べると苦しみだし、角を落とすとされている。この毒性を利用して、かつては葉の煎汁を菜園の殺虫剤や家畜の肌につく害虫の駆除剤に利用した。」hana17.pdf (miyakanken.co.jp)
香りの相違は匂って比べるしか説明のしようがない。
シキミのほうが芳香性がありややましか?
馬酔木とドウダンツツジは花の形状がよく似ている。
ただ馬酔木は穂状に鈴なりに花が付くが、ドウダンツツジは一か所から八方に花茎が広がり下がって咲く。
花の形状もドウダンツツジは花の口に襟状に裾がある。なおドウダンツツジに近い仲間にブルーベリーがある。
馬酔木とシキミは庭に植えるな?
どちらも毒素を持つので当然子供が食べたりすると死の危険性があるからそういわれてきた。
そもそも死臭のようなくせのある臭いを好んで植えたいとは思わないだろうが、動物除けや魔除けであえて植える人もある。

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