
民族学的に興味深い発声法は、モンゴル民族の伝統的な発声法であるホーミー(喉歌)があげられる。
二つの声をひとりが同時に発声して歌うものである。
ただし、これ自体が遠くまで声を聴かせるための目的でつかわれるわけではない。
声を遠くまで、あるいは騒々しい場所で、他者に届かせるためには、まず腹式呼吸で、一音ずつ区切って、明確に語ったり、一音を伸ばしたりするのが一般的である。「だーかーらー、あーれーがー、ほしーのよー」という風に。
一音ずつ区切ってしゃべるのは、日本語のように子音に必ず母音が付く言語(開音節 かいおんせつ)では有効だが、そうでない外国語(閉音節)には難しくなる。
日本語の特徴は、
1 開音節
2 5母音(ポリネシア語族と同じオーストロネシア語族)
3 一定文節単位=モーラ=語調(五七調など)を持つ
4 ラ行音が語頭に来る単語が少ない(朝鮮語では皆無で似ている)
5 濁音が語頭に立たない
6 同一語根内に母音が連続しない
7 アクセントは高低で表現する(欧米人のような強弱ではない)
などがWiki日本語であげられている。
日本人は海洋民族であり、海上で声を届かせるためには、甲高い声でしゃべるほうが有利だし、音節も明確な開音節が有利だった。そこが朝鮮語と違う変化をもたらすことになった。
したがって従来の膠着語+ウラルアルタイ語文法にさらにオーストロネシア語族的開音節、五母音、モーラ文節などが適者選択されてできあがったと考えられる。

人気ブログランキング

コメント