「空振(くうしん)は、火山の噴火や、核実験などに伴って発生する空気中を伝わる空気振動である。圧力波の1種とされる。」Wiki空振

「桜島や浅間山などのように火山活動が爆発的な場合、火口から衝撃波が発生 し、周囲の空気中を伝わって行きます。火口から離れるに従い衝撃波は減衰 し、音波に変化します。火山学では、これら空気中を伝わる圧力波のことを空 振(空気振動)とよんでいます。伝わる過程において周囲にある家屋の窓ガラ スなどを破壊することがあります。圧力波の有する破壊力は、通常、波の衝撃 圧によって評価されます。各地点における波の衝撃圧は、爆発エネルギー量と 火口からの距離によって大ざっぱには定まります。火山の場合、どれくらいの 圧力条件下で窓ガラスが破損するかの正確な調査はありませんが、人工爆発に よる実験結果を参考にすると、0.01気圧位の過剰な圧力が加わると窓ガラスは 破損するものと考えられます。しかし実際には、ガラスのサイズ、歪みぐわ い、受圧方向なども破損か否かを左右しており、あまり簡単な問題ではないよ うです。もちろん、同一地点であっても爆発エネルギー量がもっと大きい場合 、あるいは同一エネルギー量であってももっと火口に近い場合、衝撃圧はもっ と大きくなり、十分に家屋そのものや樹木を根こそぎにしたりするようになり ます。」(9/2/97)
谷口宏充(東北大学・東北アジア研究センター)
火山学者に聞いてみよう -トピック編- (kazan.or.jp)


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火山噴火による空振で津波が発生か 気圧急上昇の観測と良好な対応 - ウェザーニュース (weathernews.jp)

トンガの今回の火山爆破以前の去年年末に地震が起きている。トンガは太平洋プレートと南米ナスカプレートにはさまれた非常に狭い断片のようなプレート上に浮かぶため、大地震が多い。南米で動きがあると、小さなものでも玉突きで波及し、小さなプレートは日本以上にうごいてしまう。しかも火山列島で海底火山が多い危険地帯である。

今回の津波状の波動は、火山爆破の際に海面をマグマが持ち上げるパワーで起きた火山性空振で、津波ではない。南太平洋のど真ん中にあるため、四方に波が広がった。海ある限り振動、波動はゆっくり拡散し、どこまでも行こうとする。そこに大陸や島があると、波動は当たって戻ろうとして、あちこちへ伝播し、複雑化。それがちょうど正面の位置にある日本列島にすべて集まったという。

日本は堤防。まさにそういうことだろう。東アジアの防波堤であることがよくわかった事故だった。

それにつけてもあらゆる災害が列島に及ぶような位置にわれわれは住んだものだ。

今日は阪神淡路大震災のあった日。奇しくも、「洪水はわが魂に及び」だった。


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