前のページの神武と牛酒記事 kodaisihakasekawakatu.blog.jp/archives/25686138.html
について書き忘れたことがひとつある。
乳酒のことだ。
コーカサス地方に牛乳などを発行させた乳酒がある。
牛、馬、ヤギ、ヒツジなどの乳にケフィアグレインという乳酸菌や酵母の種菌をまぜて発酵させる酒 で、ほかにもクミスなどもある。

これを五番目の可能性としてあげておく。

世界的には中近東の北部ステップ地帯からモンゴルに広く存在するので、騎馬民族がステップロードでモンゴル族まで広めたと思われるが、東アジアではほかにないようだから日本にもなかったとは思うが。




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「 家畜の乳を発酵させてつくった酒。乳に含まれる乳糖を酵母で発酵させると,アルコール1%前後の酒ができるが,乳酸菌による乳酸発酵も行しておこるため酸味を呈する。中央アジアの遊牧民族の間で古くから飲まれていた酒で,《隋書突厥伝(ずいしよとつくつでん)》(636)に馬乳酒を飲む風俗が記録され,唐代の詩人杜甫(712‐770)も〈山瓶(さんびよう)の乳酒青雲より下る〉とうたっている。カフカス山地のケフィール(ケフィア)は馬,羊,ヤギ,牛の乳にケフィールグレインと呼ぶある種の植物種子を加えて発酵させたアルコール性乳酸飲料である。」
乳酒とは - コトバンク (kotobank.jp)




有名なのはモンゴルの馬乳酒だろう。

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ケフィア系乳酒の分布図
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「カスピ海と黒海に挟まれたコーカサス地方は、パキスタンのフンザ、南米エクアドルのビルカバンバと並んで世界の三大長寿国として有名です。コーカサス地方に限らず長寿地帯では発酵乳をぶ発酵乳を食べています。中でもコーカサス地方は古くから戸籍が整備せれていて、他の長寿地帯よりも年齢の信頼性が高いことが調査によりわかりました。ノーベル賞学者のメチニコフが発酵乳の保健効果に着目して、ブルガリア地方の伝統的発酵乳ヨーグルトをいちはやくヨーロッパに紹介したので、ヨーグルトが発酵乳の代名詞のように普及する契機になりました。しかし、世界にはその風土に根ざした多くの伝統的発酵乳があります。ヨーグルト以外にもコーカサス地方のケフィア、蒙古のクーミス、インドのダーヒなど、その地方の食生活に深く根ざした発が酵乳あります。中でも最も信頼できる長寿国コーカサス地方の人々の健康を支えきたのはケフィアです。
食生活に取り入れていることが特徴ですが、コーカサスの人々は伝統的にケフィアと呼んでいます。」
コーカサスの長寿村とケフィアの来歴 (nakagaki.co.jp)


分布の日本最寄りは黒龍川地域のクミス(クーミス)なので、縄文時代に日本に来た可能性はある。大和はかつて縄文世界だった時期がある。邪馬台国の前の時代だ。それ以前の記録にも倭人はあっても大王の記録はないので、神武がいたとは証明できず、紀元節も『日本書紀』神話から神武東征はあったとは証明不可能。最古の倭人は卑弥呼達。あるいは男の王たちしかいない。その中の誰かが大和に行ったと仮定するしかない。


神武が応神かと言うとこれもむつかしい。=ではなく≒。
似て非なるもの。どっちも創作の人。モデルがいたとすれば倭国王帥升?
しかし帥升(すいしょう?)は人名ではないだろう。帥は率いるもので、升が名前か?
崇神は大和の王でしかないので神武とも応神とも違う。
しかしヤマトで地主神大物主を畏れているから、よそものの可能性はある。
応神の時代に王がいたとすれば倭五王だけである。
こうしたことは新たな証拠もないのにいたと仮定することに無理があるし、学術は扱わない。
できることは妄想しかないですね。
ま、それが楽しいんだけどね。



以上を牛酒の候補として加えておこう。
牛酒とは?
1 大嘗(だいじょう)祭に使う、醴(あまざけ)を黒い色にした黒酒(くろき)。黒米を使って牛のように真っ黒な酒
2 牛の唾液で醸造した酒
3 失し酒で、気を失うほど強い酒
4 松坂牛のように牛に飲ませる酒
5 牛の乳を発酵させた乳酒

ほかに可能性はありませんか?

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ただし牛は3世紀後半の倭にはないと魏志倭人伝は書くので証拠は見当たらない。
少なくとも壱岐対馬あたりには過去あったとしてもいいはずだが?記録がないのは残念。当然酒自体も遺跡に残るわけもないし。食べものというのは、まず残存しないが、土器にこびりついていたらとは思う。しかしアルコールは蒸発するのでまず発見は無理かも。

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