民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2007年04月

ま;まかりのおおひねひろくにおしたけかねひ天皇勾大兄広国押武金日天皇(すめらみこと)と書く。安閑天皇の和風諱。とても読むのに安閑としていられそうにない名前のこの天皇の、最後の二文字「金日」から思いついた語呂合わせで、要するに山師が金属の神様と仰いだ天皇。 ...

つ;土御門 つちみかど大阪市阿倍野の工人管理者氏族だった阿部氏が、平安時代に陰陽五行の家元となって名乗った氏姓。安倍晴明の子孫。「つちみかど」とは高炉の火口のこと。出雲国能義郡の神職・安部氏は金屋子の神に鍛冶全般を教わったという言い伝えがあり、彼らが犬を ...

さ;山内 さんない鉱山のこと。女は山内には入れなかった。山の神が女で、嫉妬するから。 ...

む;むらげ 村下鉱山技術者。トウバという地域も。 ...

い;犬穴掘りの意味。穴掘り人足のこと。つまり山師。金屋子の神が連れている。神社に置かれた狛犬ももともとそうした鉱山関係者が連れていた犬から来たのかも知れない。しかし、金屋子姫は犬にかまれておっちんだと言われる。よほど飯をくわさずにこきつかったのだろうか? ...

い;飯綱山 いづな・やまたたらのある山の象徴的呼称。全国的に多い。稲荷山も同じ。いなりとは倉稲魂とも言われ、御饌津神=神饌=みけつのこと。神の食事。つまり稲に限らず神の食物すべてを指す。仏教では「だきに」=夜叉。「みけつ」に文字をあてて「三狐神」と書いた ...

か;竈神=荒神拝火教に現れる火の神に鉱物神・鍛冶屋神が結びついたもの。=金山三宝荒神顔が三面、手が六本のイドラ=ヒドラ=ヒンズーの火の神から発想したか。ここから仏教と結びついて蔵王権現、虚空蔵菩薩、密教の不動明王なども派生すると思われる。竈の神は灰の中に ...

ま;まさかり特別に鍛造した斧。真砂+半島語「刈り」。うまし斧=よき斧=略して「よき」=まさかり(鉞)。転じて、坂田金時の武具。足柄山は鍛冶、鋳物師の山である。源頼光四天王の一人に、足柄山の鋳物師氏族を代表させた御伽草子の主人公。つきものの熊や得意な相撲の ...

た;多度神社 たどじんじゃ三重県桑名郡多度町この神社の別宮に一目連神社というやしろがある。この神は「天目一箇命」(あまのまひとつのみこと)という一つ目の鍛冶神である。「伊勢地誌勢陽五鈴遺響」(いせちし・せいようごれい・いきょう)によると、天津彦根命の子、 ...

愛知県地方の西側を占拠している尾張地方と三河地方の知多半島周辺一部は古代の海部である尾張氏の入ったところである。尾張氏はご存じのように熊野の高倉下を祖とする、アメの火明命の末裔で、日本海側の古志の北部・上越地域にもその範囲が広がっている。ここに隼人の衣の ...

↑このページのトップヘ