にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村


下の図を見ると一目瞭然のことだが、MT遺伝子が常に子孫のすべてに反映されているわけではない。

idensiMT

中込弥男『新版 絵でわかるゲノム・遺伝子・DNA』2011


図の丸は女性つまり母親、四角が男性つまり父親。
菱形は子供。
黒色は悪性な病気の遺伝子、白は正常遺伝子。

ごらんのように、組み合わせてゆくと、どこかで悪性遺伝子がない子孫が生まれる。
次世代の子供の妻になった正常遺伝子を持つヒトのほうが遺伝子が優性であれば、第一世代母親から受け継がれるべき悪性遺伝子は消えてしまうのである。


それはつまり母方遺伝子内にある、ほかの遺伝子にもそれは言えることなのだ。つまり遺伝的形質もまた、Y染色体ではわずか一世代で、MT遺伝子でも数世代、あるいは子や孫の妻の形質によって、どんどん変化してゆくものなのである。


ゆえに、MT遺伝子によって人類の発祥を追いかける分析は意味がなかったことに遺伝子学者はとうに気づいていた。そこで登場したのがゲノム=細胞膜の核にある核遺伝子だった。


ここ数年で、その研究は爆発的な成果を生み始めていることは、NHkの山中信也とタモリの遺伝子番組でも紹介されたばかりだ。


ダーウィンの進化論は今、危機に瀕していると、数年前にこのブログは紹介した。

そうだ、かつて教科書の片隅に書き添えられてきた過去の進化論である「突然変異説」である。それとはレベルは違う遺伝子、ゲノムでの組合せの中での話しだ。

父と母が合体して生まれてくる子供は、つねに、両者の遺伝子の突然変異によって誕生したキメラなのだという発見である!


父母の遺伝子をそのまんま受け継ぐ部分もあるが、多くが組み合わせられた両者が変異したものとして受け継がれる。だから似ているところもあれば、全然似てないところも多いのである。これですべてのい矛盾は一瞬にいして氷解するのである。


それらがDNAの中心的な受け継ぎ部位=遺伝、ではない98パーセントのゴミとされてきた場所にこそ、生まれ、それがあなたの個性や体質や性格ろ実は主として形成しているーーーつまり子孫の形質は父母のものを受け継ぎながらも、実はそれを変形させてゆく=それこそが進化の本質であり、宇宙が形成する摂理=種の多様性の方程式、本質、正解なのだ。これが唯一絶対の神の姿である。


これこそがあらゆる生物が持っている生き残り戦術なのだ。


というわけで、何度も言うようだが、MTとかY遺伝子分析はもう過去のゴミ理論となってることをお忘れなく。






                            にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
                            忘れないでね!


拍手もあるがぜよ~~~