「苗族のあいだに、こ臓節(こぞうせつ、「こ」は牛に古と書く)とよばれる牛殺しの祭りがつたえられている。(中略)費用がかさむために三年、五年、七年、九年、十一年、十三年などに一回挙行される。ところによっては三十年に一回という地方もある。一般には旧暦の九月下旬から十一月の上旬にかけておこなわれる。」
この祭りで重要なのは牛の頭と角、そして音曲である。
同じように動物の頭部を重視する祭りはアイヌのイヨマンテである。
イヨマンテは神送りの意味で、有名な熊祭りのほかにフクロウ祭りなどがあり、そのすべては生け贄による追儺儀式である。
以上、諏訪春雄編集『東アジアの神と祭』第一章「東アジアの祭りの構造と類型」諏訪春雄より抜粋。
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