つ;土御門 つちみかど

大阪市阿倍野の工人管理者氏族だった阿部氏が、平安時代に陰陽五行の家元となって名乗った氏姓。
安倍晴明の子孫。
「つちみかど」とは高炉の火口のこと。
出雲国能義郡の神職・安部氏は金屋子の神に鍛冶全般を教わったという言い伝えがあり、彼らが犬を連れていたこと、砂鉄採集から木炭製造法、製鉄、鋳物法を教わり、そして朝日長者・長田兵部のパトロンとなったことが記録されている。
その中には大陸系のふとまになどの秘術も含まれていたと考えられ、それがのちの土御門陰陽師の始まりかと考えられる。鍛冶とは呪術から派生した博物学と考えると神職が鍛冶職を兼任したわけが納得いく。