め;免田式土器2

弥生後期、突如として熊本人吉盆地~宮崎平野の一部という、山間地に限って出土する、きわめて限定的特徴的土器が免田式土器(重弧紋土器)である。
この土器は山間の盆地地帯をとびとびに経由して九州全域に分布してゆく。
現在、その主たる派生元を球磨地方・・・すなわち肥の君の前哨的居住地と仮定することが可能である。
それは言い換えれば、正史にあらわれる熊襲の前衛基地ということも可能である。
さらにもっと史実に沿って言うならば、狗奴国のあったと仮定される地域・・・有明海南部の内陸部と言い換えることも可能であろう。