破鏡(はきょう)

銅鏡をわざと破壊して埋納したもの。鏡の破片。
故意に打ち破った銅鏡の一片を意識的に用いたもの(森岡秀人)

弥生~古墳時代の破鏡の数は700点以上。
しかし人為的で、故意の破鏡となると170点未満とされる。(森岡)

小山田宏一は平安時代編纂の医学書『医心方』を引用し、死者の横で鏡を割ることが死者蘇生させる話を紹介している。
そこに呪力を見たのか、あるいは辟邪か、はたまた招魂儀礼だったのか、いまだに結論を見ない。

ただこれら破片はいまだ一片たりとも接合できたものがなく、そこから、もともと大陸で破壊された、あるいは失敗作として安価で取引されていた可能性が昨今では最も整合的だと言われている。
つまり鋳造しなおすためのスクラップ素材ということで、卑弥呼がもらった鏡はちゃんと百枚と書かれているからまさかそういうことだったことはないだろう?

いずれにせよ、分配が少なかった地域が困ってやったという仮説はすでに否定的扱いである。

また河内。大和の地方からの小型鏡流入に関して、森岡は九州の鏡の移入先、受け入れ口は大和や河内ではなく、播磨であったと断定できると言っている。



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