「 メタンハイドレートは海底下数100mの堆積物中に広く分布し、メタン分子が水分子の籠構造に取り込まれた化合物。その性質から「燃える氷」と呼ばれる。大量のメタンを蓄え、石油や天然ガスに代わる新しいエネルギー資源として注目されている。また、温度や圧力の変化で簡単に分解し大量の温室効果ガスでもあるメタンを放出するため、地球環境の変動要因の可能性が疑われている。 」
http://www2.cc22.ne.jp/~hiro_ko/6-32iodp.html

「穴を掘れば地上に噴き出してくる石油と異なり、固体で深海底に眠るメタンハイドレートは採掘に膨大な費用がかかるため、これまでは商業ベースには乗らないとされていました。
しかし、採掘技術も進んでいて、01年のカナダでの実験では氷塊を掘り出すのではなく、掘った穴に温水を注入して解かし、分離したメタンガスを吸い取る「加熱法」による採掘に成功。今年末のカナダでの実験では、加熱法よりもコストが低い新たな「減圧法」を試す予定です。 」
http://izuru136.cocolog-nifty.com/indi/2006/02/post_db6c.html
http://www2.cc22.ne.jp/~hiro_ko/6-32iodp.html

 「中国の科学者は、すでに南シナ海北部においてメタンハイドレートの分布する範囲を選定しており、さらにこれらの基礎となるボーリング調査の範囲を選定した。 来年にもボーリング調査は実施されると見込まれ、メタンハイドレート資源の調査は実質的に山を越えたと言える。 」
http://www2.cc22.ne.jp/~hiro_ko/6-32iodp.html

「 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境観測研究センターの内田昌男研究員、独立行政法人国立環境研究所(理事長 大塚柳太郎)化学環境研究領域の柴田康行領域長、 国立大学法人茨城大学(学長 菊池龍三郎)の大串健一博士の共同研究グループは十勝沖の水深1066mから採取された海底柱状堆積物コア(長さ7m)の解析から、最終氷河期最寒期(2万3千年前)から氷床融解期(1万7千年前)に掛けて、 海底下に存在するメタンハイドレート層(注1)の不安定化に伴うメタン放出があった形跡を多数発見した。 」
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2005/20050418/20050418.html

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結論
リスクと懸念の大きい燃料である。
1 大量採掘による海底岩盤の崩壊
2 メタンハイドレード自体が含有するメタンガスの流出
3 工業的商業的に価格が合うかどうか(ほぼ将来的には見込み有り)
4 温暖化に伴う岩盤の自然崩壊によって、メタンガスが放出される
しかしながらせっかくの天然資源をほったらかすわけにもいかないのが現状。
同様な資源として、シベリアの永久凍土に含まれるハイドロ・メタンがある。
こちらはまったく手がつけられていない。しかも温暖化によって凍土はどんどん融けてゆく。
富士山頂の凍土も同じで、いずれもメタンガスをどんどん流出させている。
万一、ここにチェルノブイリ原発の崩落、放射能流出事態が起きれば、北半球は壊滅的。
ある限界線をこえたとき、メタンは暴発しないとも限らないのではなかろうか?

だが、未来への希望はここにしかない。これは危険な賭である。成功を祈るしかない。