この特殊な模様についてはその後の検証で辰巳和弘の『新考古学の視点「かたち」から考える日本の「こころ」』の中に、その形状は南海のスイジガイを模したもの・・・という意見を見つけ、大いに納得した。

スイジガイとは沖縄南部からインドシナ半島東側海域というはるかに遠い、限られた地域でしか採集できない貴重な貝で、「水」の字に似た形状の六脚の棘を持つことからスイジガイと銘銘されている。
この貝でつくったとげのあるブレスレットはおそらく弥生倭人の呪師、巫女が身につけた最高位の印だったと考えられる。



これは大和では定型化した祭器である巴型銅器へ変形していった。

まるで漫画の風魔の手裏剣のように湾曲した六本のまんじがた突起を持つ銅器で、六本の突起は道教的方位の意味合いを持つ呪具だったと考えられ、地中から埋められた形で出土する。これは地鎮の祭祀のためのものだったのだろう。

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はそうという穴の開いた土器についても、穴にはめる水口が別にあって、それをとりつけて水を注ぐ。その注ぐ相手は神だったのではないかという意見を同書に見つけた。
水とは「みつは」で、いわゆる潔斎、みそぎという意味がある。また水を牛耳るとは治水で、それは呪者王の条件だった。「みつはめのかみ」「みずはわけ」などの名称には、そうした巫女王、為政者が水を自由自在に扱うことの意味が十二分に示されていると考えられる。

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