人類だけが高い知能を持ったその理由について、今、最も多くの謎を解きあかしてくれるのがレスリー・アイエロとピーター・ウィーラーが1995年に提唱した「食事法」説である。
ヒトの仲間は類人猿を筆頭に、すべての動物の中で最も大きな脳と知能を持っている。その理由についてこれまで「社会的な脳」と分類され、そうなった理由を
1 広範囲に移動し、大きな縄張りを持つ・・・すなわち高度な社会性のためであろう
2 ヒトは戦うことを本能にしており、貧弱な体躯を補うために高度な作戦を練るようになったからだ(リチャード・アレクサンダー)
2 ヒトは戦うことを本能にしており、貧弱な体躯を補うために高度な作戦を練るようになったからだ(リチャード・アレクサンダー)
しかしながらこれらの進化論者の説ではうまく説明できない矛盾点が多い。
まず1の行動範囲の広さと縄張りであるが、高度な縄張りを持ち、広範囲に行動する動物にはオオカミやアリ、ハチなどが見られるが彼らはヒトほどの知性は持ちえていない。集団行動と社会性が脳の大きさや知性とは必ずしも連関したものではない。
2の貧弱な体躯についてはゴリラは類人猿最大の体躯を持つがヒトの知能にははるかに及ないし、サルの仲間はみな総じて攻撃的で、集団的な威嚇をするし、チンパンジーでも時に攻撃性を見せる。しかしどれもヒトほど高度な戦略を立てるにはいたっていない。
したがって社会性と脳の発達はうまく説明がつかないことになった。
まず1の行動範囲の広さと縄張りであるが、高度な縄張りを持ち、広範囲に行動する動物にはオオカミやアリ、ハチなどが見られるが彼らはヒトほどの知性は持ちえていない。集団行動と社会性が脳の大きさや知性とは必ずしも連関したものではない。
2の貧弱な体躯についてはゴリラは類人猿最大の体躯を持つがヒトの知能にははるかに及ないし、サルの仲間はみな総じて攻撃的で、集団的な威嚇をするし、チンパンジーでも時に攻撃性を見せる。しかしどれもヒトほど高度な戦略を立てるにはいたっていない。
したがって社会性と脳の発達はうまく説明がつかないことになった。
すべてをうまく説明するのが食事法である。
ヒトが樹木から降りて完璧な二足歩行を獲得する前に、すでに火を手にしていたことが考古学的に証明できるようになった。すると二足歩行によって頭が支えられることで進化が爆発的に起きたということもさることながら、それよりも火を使い、料理した食事を獲得し、体躯と内臓器官を縮小したことが、最も脳の肥大に関係しているのではないかと考えられるようになっていった。
ヒトが樹木から降りて完璧な二足歩行を獲得する前に、すでに火を手にしていたことが考古学的に証明できるようになった。すると二足歩行によって頭が支えられることで進化が爆発的に起きたということもさることながら、それよりも火を使い、料理した食事を獲得し、体躯と内臓器官を縮小したことが、最も脳の肥大に関係しているのではないかと考えられるようになっていった。
ヒトの脳は摂取したエネルギーのほとんどを脳に消費する。
それは激しく身体を動かす職業のスポーツマンでさえそうである。
ヒトの運動していないときの基礎代謝率のなんと20%は脳によって消費される。これは食事五回について一回分まるまるということになる。このような動物はほかにいない。動物の脳による基礎代謝率はわずかに8~10%である。ヒトはほかの動物の2倍以上のエネルギーを脳に使うのである。ヒトは体重比わずか2.5%しかない脳に摂取カロリーの20%を回す唯一の生き物なのである。
それは激しく身体を動かす職業のスポーツマンでさえそうである。
ヒトの運動していないときの基礎代謝率のなんと20%は脳によって消費される。これは食事五回について一回分まるまるということになる。このような動物はほかにいない。動物の脳による基礎代謝率はわずかに8~10%である。ヒトはほかの動物の2倍以上のエネルギーを脳に使うのである。ヒトは体重比わずか2.5%しかない脳に摂取カロリーの20%を回す唯一の生き物なのである。
そもそも類人猿全般は知能が高いが、それは高カロリーな食物を効率よく摂取できるからだという(類人猿13%)。その中で、森から出て草原で、木登りに体力と手を使わなくて済む様になった結果、内臓器官が弱体化し、貧弱になったため、食事そのものに時間を割くよりも、効率的な火を使った料理によって、消化しやすくこなれやすい、しかも生よりも高カロリーな肉や野菜や果実を摂取できるようになったからだと当初は考えるしかない。確かにほかの霊長類と比べても、人の摂取するカロリーは異常に高い。私たちはあの巨大なゴリラやオランウータンよりも一日に多くのカロリーを摂取しているのである。
それなのに休息時の体全体の基礎代謝率はほかの動物たちとほとんど代わりがない。ただ、脳へ向かう消費率が異常に高い。つまり高カロリーな食事をヒトが摂取したからと言って、基礎代謝率に違いはない。なぜ脳だけに効率よくそれが向かうのか?
つまり脳以外の場所へエネルギーが向かわないということになる。それは内臓器官や筋肉が貧弱になったからだ。決して高いカロリーだけが原因ではなく、得たエネルギーのほとんどがほかの動物たちよりも体を動かしたり消化することに使われず、脳に使われる。
動物は大きくなれば大きくなるほど心臓も大きくなる。二倍の体重に血液をめぐらすためには心臓も二倍になる。それはほかの内臓も同じである。しかしヒトはそうはならない。ジャイアント馬場も私も心臓の大きさに大差がない。胃袋や脾臓にも大差がない。ところが食事の仕方によって胃袋の重さは激変する。
食事の種類によって胃の重さは変化する。胃袋の重さ、大きさは脳の肥大に反比例するのである。
食事の種類によって胃の重さは変化する。胃袋の重さ、大きさは脳の肥大に反比例するのである。
霊長類は全般にほかの動物よりも胃が小さいが、脳は大きい。食事の質が高いからである。量ではなく質が高い。中でもヒトはダントツに高い。それが内臓や筋肉よりも脳が吸収する因果関係を生んだ。胃袋が小さいのに脳が大きい動物は霊長類以外では南アフリカに生息する魚類のエレファント・ノーズ・フィッシュがいる。この魚は例外的な例だが、全体の60%のカロリーを脳に使用する。
ヒトがこのようなカロリー摂取をするようになったのは、高質なエネルギー(高たんぱくの肉・魚など)を料理して食べるようになってからである。その時期がやはり200万年前以降の猿人→原人への移行期に当たる。アウストラロピテクスからホモ・エレクトスへの移行期。つまりこのころにわれわれはヒトへの道を突き進むようになった。
最初は生肉だったろう。その後、その中間に居るホモ・ハビリスが見つかり、ハビリスへの移行期で一回、エレクトスへの移行期に二回目の脳の進化があったことがわかった。そしてハイデルベルゲンシスまでの50万年前までにどこかでヒトは料理を手に入れて、脳は格段の発達を見せる。私見ではその時期は150万年前にすでに起きていると考えている。
やはり人類は料理することで脳を発達させたのだ。
やはり人類は料理することで脳を発達させたのだ。
『火の賜物』から
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コメント
コメント一覧 (19)
kawakatu
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kawakatu
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しかし道具を使うのはカラス、チンパンジー、小鳥でさえ小枝を使えます。
kawakatu
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kawakatu
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カワカツさんて酒のんで早く寝てしまう生活ではなかったの?
こんな遅くまで起きてることもあるんだ。。。
kawakatu
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kawakatu
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リアルな事態を夢見て楽しんでる!
兄じゃらしいわぁ~~~(^_-)-☆
kawakatu
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ここで、私が深刻ぶっても・・・
まあ結局は、なるようにしかならないのでしょうね。。
やっぱ、
柔軟な姿勢をもって楽しんでいはる兄じゃを
見習わなぁ~あきませんね!(^^)!
(ここで、遊ばせていただきました。すんません。<(_ _)>)
kawakatu
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形名さんはある部分で妙に古い学説にこだわりたがるヒトであるような気配。Kawakatuは新しい物好きが短所と。
最近仕事の流れが変わったために、時間配分が変化し、食事前に記事を書いています。すると勢い、食事時間が9時ころになり、そのまま一眠りしてしまい、夜中に眼が覚めるの繰り返しなのです。
kawakatu
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進化論は確かにダーウィンの時代の考え方には一部誤りがあったの事実ですが、その後のDNA研究、人ゲノムの解析を踏まえた進化論は決して古くはなく、今でも一線だと思います。高栄養だけで脳が発達進化するいう考え方には否定的な対論もあります。火を使い始めた時期と脳の容量増加の時期が一致するのは事実ですが、それは状況証拠でしかない。
kawakatu
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kawakatu
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あまりにつまらないご質問。
野生のチンパンが時にサルを繰り返し襲い内臓を食らうところや、仲間同士で激しく争うことを知らないのだろうなあ。
まずこの本を読んでから考えてみたらどうかしら?
当方は最新の記事を紹介しているサイト。
アイエロらの意見には不備がある。それを補うのが『火の賜物』
kawakatu
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kawakatu
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kawakatu
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どの分野の学問でも同じですが、対論や新論は次々に出てきます。それらに傾聴するのは当然の態度ですが、ランガムの論は新しいから正しい、他は古いから誤りというは考え方は正当ではない。
kawakatu
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kawakatu
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kawakatu
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二人とも、子どもみたいだなぁ~~~と思って。。。。。(~o~)
kawakatu
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わたしにとってはそうですが、彼にとってはどうなんだろうねえ?????????????????????
kawakatu
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