◆葛藤(かっとう)
「葛と藤は巻き方が逆 なので、この二つが絡み合うとまったくのごちゃごちゃになります。そこで「解きがたく、ごたごたと、もつれたもの」のことを「葛藤(からみあい)」というようになった」
http://blog.goo.ne.jp/slide_271828/e/cf26357cd760b513c9c51327f921cdc2
「葛と藤は巻き方が逆 なので、この二つが絡み合うとまったくのごちゃごちゃになります。そこで「解きがたく、ごたごたと、もつれたもの」のことを「葛藤(からみあい)」というようになった」
http://blog.goo.ne.jp/slide_271828/e/cf26357cd760b513c9c51327f921cdc2
◆吉野葛は葛葉藤という品種から採れる
「吉野本葛の、原料は、山中に自生するくつわ富士の根の中にあります。
この葛根を掘り起こし細く砕き寒水に晒してゴミやアク汁を流します。
このような行程を数十回繰り返した後適当な大きさに割り二ヶ月間自然乾燥し純白な吉野本葛になります。 」
http://yoshinokuzu.co.jp/yoshinokuzu.html
このサイトには吉野本葛粉とほかの普通の葛粉の違いや発生の要因が修験者の採集からという貴重な記述もあるから、ちゃんと読んだほうがいい。
ただ、「くつわ富士」というのは「くずは藤」のことだろうか?
吉野本葛の原料は基本的に葛葉フジの根に含まれる澱粉である。
「吉野本葛の、原料は、山中に自生するくつわ富士の根の中にあります。
この葛根を掘り起こし細く砕き寒水に晒してゴミやアク汁を流します。
このような行程を数十回繰り返した後適当な大きさに割り二ヶ月間自然乾燥し純白な吉野本葛になります。 」
http://yoshinokuzu.co.jp/yoshinokuzu.html
このサイトには吉野本葛粉とほかの普通の葛粉の違いや発生の要因が修験者の採集からという貴重な記述もあるから、ちゃんと読んだほうがいい。
ただ、「くつわ富士」というのは「くずは藤」のことだろうか?
吉野本葛の原料は基本的に葛葉フジの根に含まれる澱粉である。
「吉野葛の原料は山の中に自生するくずは藤の根の中にあります。夏に朝顔の葉に似た藤の葉から葛澱粉が合成されて冬には地下の根の中に蓄えられます。」
http://www.nada-shoji.co.jp/info_kuzu/info_kuzu.htm
http://www.nada-shoji.co.jp/info_kuzu/info_kuzu.htm
◆くずは
葛葉とはそもそもが葛の葉である。
(筆者はクズ・フジ地名は多くが植物から来ていると見ている。富士、くじゅう、くす、ふじわら、くずはら、ふじいでらなどはクズ・フジ地名だろう。あきらかにある時期までクズとフジは同じものであったと思える。クズはもともとフジと呼ばれ、それがクズになるのは吉野葛生産の知名度とともにあるはずだ。後で分析)
葛葉藤というのが本葛の原料・正体だと上の吉野葛メーカーサイトは書いている。
ところがその上のメーカーは本葛とは「くつわ富士」なのだと書いている。
?????????????
検索してみてもそのような学名の葛はどちらも存在しない。
^^~さてさて、どうにも複雑な混同。
ちょっと分析してみよう・・・。
葛葉とはそもそもが葛の葉である。
(筆者はクズ・フジ地名は多くが植物から来ていると見ている。富士、くじゅう、くす、ふじわら、くずはら、ふじいでらなどはクズ・フジ地名だろう。あきらかにある時期までクズとフジは同じものであったと思える。クズはもともとフジと呼ばれ、それがクズになるのは吉野葛生産の知名度とともにあるはずだ。後で分析)
葛葉藤というのが本葛の原料・正体だと上の吉野葛メーカーサイトは書いている。
ところがその上のメーカーは本葛とは「くつわ富士」なのだと書いている。
?????????????
検索してみてもそのような学名の葛はどちらも存在しない。
^^~さてさて、どうにも複雑な混同。
ちょっと分析してみよう・・・。
↓ ↓ ↓
フジとクズはどちらもマメ科植物だが、クズは多年草でフジは樹木である。どちらもツル植物で紫色の花をつける。
◆フジ
私たちが一般に春に花を見る藤は野田藤(ノダフジ)という品種である。フジには約8種の品種があるが、日本在来種はこのノダフジとヤマフジだけである。
ヤマフジは五月頃に紫や白の花をつけるので山の中でも見分けられる。おそらく古代から知られていたフジとはヤマフジのことだろう。
往古から食用・薬用藤根として使われている。
「古い文献によると、飢きんになると根を食べたというほど、やせた土地でも成長できる。
藤瘤:胃癌薬
若芽:ゆでて和え物や炒め物
花:湯がいて三杯酢や天ぷら、塩漬けして「花茶」に用いる。
種子:花後に剪定すると、実がならない。入手が困難でもちもちした食感は珍味となっている。江戸時代には貴重な糖質として重宝された。」
「蔓の巻き方は、右巻き(上から見て中心から外側へ時計回りに見える巻き方)である。(詳しくは、右巻き、左巻きも参照。)」
「異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、「まつなぐさ」などがある。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E5%B1%9E
◆フジ
私たちが一般に春に花を見る藤は野田藤(ノダフジ)という品種である。フジには約8種の品種があるが、日本在来種はこのノダフジとヤマフジだけである。
ヤマフジは五月頃に紫や白の花をつけるので山の中でも見分けられる。おそらく古代から知られていたフジとはヤマフジのことだろう。
往古から食用・薬用藤根として使われている。
「古い文献によると、飢きんになると根を食べたというほど、やせた土地でも成長できる。
藤瘤:胃癌薬
若芽:ゆでて和え物や炒め物
花:湯がいて三杯酢や天ぷら、塩漬けして「花茶」に用いる。
種子:花後に剪定すると、実がならない。入手が困難でもちもちした食感は珍味となっている。江戸時代には貴重な糖質として重宝された。」
「蔓の巻き方は、右巻き(上から見て中心から外側へ時計回りに見える巻き方)である。(詳しくは、右巻き、左巻きも参照。)」
「異名に「さのかたのはな」、「むらさきぐさ」、「まつみぐさ」、「ふたきぐさ」、「まつなぐさ」などがある。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E5%B1%9E
◆クズ
秋の七草である。夏~秋に花をつける。
花はフジが垂れ下がるのに対し、クズは上にのびるが、どちらも穂状である。
「和名は、かつて大和国(現:奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する。」
これは日本植物学の親とも言われる鈴木梅太郎の有名な説で、奈良の吉野周辺を古代、国巣(国栖・国樔)と呼び、もっと古くは『日本書紀』がそこに住む住民を国樔人(クズビト)と書いている。つまり吉野の原住民=「クズの民」である。これがやがてフジ(今の葛のこと。葛葉藤)の根っこを食べていた粉が、修験者や行商人によって「吉野のクズ」として広まって、あとから植物の名前も「クズ」となったという有名な説である。
秋の七草である。夏~秋に花をつける。
花はフジが垂れ下がるのに対し、クズは上にのびるが、どちらも穂状である。
「和名は、かつて大和国(現:奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来する。」
これは日本植物学の親とも言われる鈴木梅太郎の有名な説で、奈良の吉野周辺を古代、国巣(国栖・国樔)と呼び、もっと古くは『日本書紀』がそこに住む住民を国樔人(クズビト)と書いている。つまり吉野の原住民=「クズの民」である。これがやがてフジ(今の葛のこと。葛葉藤)の根っこを食べていた粉が、修験者や行商人によって「吉野のクズ」として広まって、あとから植物の名前も「クズ」となったという有名な説である。
吉野国栖奏(吉野浄見原神社)
「大海人皇子は672年の壬申の乱で弘文天皇(大友皇子)を滅ぼして飛鳥浄御原宮で即位して天武天皇となります。毎年旧正月14日には国栖奏(くずそう)が奉納されます。日本書紀にはたびたび国栖のことが書かれています。神武天皇の段には尾のある人が岩を押し分けて出てきて天皇が誰かと訪ねると石押分(イワオシワク)の子ですといいました。石押分は吉野の国栖の先祖であるとあります。また応神天皇の段に国樔(くず)人が醴酒(こざけ)を天皇に奉り歌を詠んだとあります。この後国栖人のことが書かれています。国栖人は純朴で常に木の実を取って食べていてまたカエルを煮たものを「毛瀰(もみ)」と呼んで食べていたとあります。」
http://ameblo.jp/yukariokada/entry-10809037336.html
※尾のある人・・・記紀にある「井光 いひか」「井光女いひかめ」のことだろう。
鉱物採集の国栖の民。先住民。渡来系?縄文系?中国にも衣服に尻尾のある人々の記述あり。森浩一
鉱物採集の国栖の民。先住民。渡来系?縄文系?中国にも衣服に尻尾のある人々の記述あり。森浩一
◆クズは昔はフジ
つまり葛をクズと呼び始めたのは奈良時代以降くらいからで、もともとは「クズハフジ」なのである。ということはクズも昔は一般的にフジと呼ばれていたと考えていいだろう。
たとえば大阪府の藤井寺は昔は葛井寺と書いて「ふじいでら」であった。
藤原宮も藤原の地名は葛井(ふじい)の原である。葛井とは湧き水の名称だった。それを持統天皇が遷都して、中臣氏が名を憎み、改名したと考えられる。それで中臣鎌足は藤原の姓を賜る。飛鳥時代あたりまでは葛をフジと読んでいたのである。
つまり葛をクズと呼び始めたのは奈良時代以降くらいからで、もともとは「クズハフジ」なのである。ということはクズも昔は一般的にフジと呼ばれていたと考えていいだろう。
たとえば大阪府の藤井寺は昔は葛井寺と書いて「ふじいでら」であった。
藤原宮も藤原の地名は葛井(ふじい)の原である。葛井とは湧き水の名称だった。それを持統天皇が遷都して、中臣氏が名を憎み、改名したと考えられる。それで中臣鎌足は藤原の姓を賜る。飛鳥時代あたりまでは葛をフジと読んでいたのである。
◆民間でのフジとカズラ・クズの混乱は宮本馨太郎が多摩地方で記録している。
「昔、キキン(飢饉)のときはフジの根を掘って採ってきて、それをツチ(槌)でたたいて水を加え、沈殿したものをクズとして食用にした。尾根通りではそのカスもニギリダンゴにして食べた」
『西多摩文化財総合調査報告 第3分冊』「秋川流域の民俗」1969
出典 橋口尚武『食の民俗考古学』第二部「陸の食」P96 同成社 2006
「昔、キキン(飢饉)のときはフジの根を掘って採ってきて、それをツチ(槌)でたたいて水を加え、沈殿したものをクズとして食用にした。尾根通りではそのカスもニギリダンゴにして食べた」
『西多摩文化財総合調査報告 第3分冊』「秋川流域の民俗」1969
出典 橋口尚武『食の民俗考古学』第二部「陸の食」P96 同成社 2006
このフジというのがクズのことである。関東、東京在地の農民は、つまりついこのあいだでもクズのことをフジと言っていることになる。このようにフジとクズはほとんど同一のものだった。そしてさらに「カズラ」とも呼ばれ「クズハ」とも呼ばれていたことがわかる。それが奈良・関西圏を震源地にして徐々に、吉野葛のクズという名称が円を描いて拡散する。結果、明治の科学的植物名として「葛」が採用された。ラテン語学名はKadzuraである。ここでもまだフジ・カズラ・クズは混乱しているのが面白い。
東日本などでも九州・四国・中国地方と同様、古い言葉が残存しているといういい例証でもある。
クズと民俗考古学、に関しては次回へ続く
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




コメント