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本日はぐっとコネタである。
不本意。


竹で編んだ道具にザルとカゴ、あるいはミがある。
ザルとはザル蕎麦に使うような浅いもの、カゴは深いものを言うそうである。
では江戸時代の「えっさほいさっさ」の駕籠も周囲が覆われているからカゴなんだろう。

ところ対馬から九州全域で古くはザルやカゴのことを「ショーケ」と言うのはなぜか?
鹿児島東部のの笠沙あたりに行くとこれは「ソウケ」「ソッケ」になる。
もともとはどうやらこれが正しいのではないかと思える。
「ソウ」は笊の音読みで「ケ」は笥で器のことである。

○家にあれば笥(け)に盛る飯(いい)を 草枕 旅にしあれば椎の葉に盛る
                 

                万葉集 有馬皇子


笥は器であると同時に神饌をも指す。

笊を「ソウ」と読むのは音読みかと思える。
中国系の多い鹿児島ならではの命名か?
呉音なら「ソウキ」になる。
つまり「笊笥」と書いて「ソウケ」。
それが北部九州では朝鮮語読みになって??「ショーケ」。

「ミ」とはザルの一ヶ所が開放された形の「箕」である。
U字型で、畑、庭などで土とゴミをわけるのに使う。

・・・・・・・・・・

ショーケは子供の頃、祖母がよく言っていた。
子供心に「背負うカゴ」のことかと思っていたが、音読であるそうな。

ところでではザルとカゴの語源はなんだろうか?

○笊(ざる)舐めた犬が科かぶる/米食った犬が叩かれず、糠食った犬が叩かれる
往古は竹冠と書いてザルと読んだそうで、犬にかぶせると「ズルズルと」あとずさるので「ズル」がザルになったというのがWIKIの解説にある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%96%E3%82%8B

ちょっとにわかには信じがたい気もする。

水が漏れて溜まらない(たまらざる)かも知れない。
するとカゴは?
「鹿の子=かのこ」「可児=海人」?由来不明である。
兵庫の加古川の「かこ」は可児から。
鹿児島の可兒さんは?これもおそらく海人。
籠に乗って天孫が降臨。
漢音は「ロウ」で無関係。

籠を作る職人に南九州の海人系が多かったのは確か。材料の竹そのものが南方植物だから。

ちなみにカゴメは籠の目。

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