スサノヲノミコトは指示された国の統治をせずに、その 髭が長くなり胸元に垂れる(八束髭)頃になっても泣いていたと記紀は書いている。そして言葉を発しない。
 
ホムチワケもまたこれとそっくりだったと書かれている。言葉をしゃべれないのである。
 
これは幼児性を表現している。
その幼児性の根源とは右脳である。
だからふたりは自閉症症状を起こしているのである。
 
そしてそのふたりが方や出雲の大王に、方や大和の天皇になるのである。
 
それは神の一方の形質を言い表していることになる。
聖なるもの=幼児性。
ときに多くの神が、八幡神や聖徳太子のごとく童形で登場する理由がこれである。
 
科学的には、右脳に脳内麻薬を大量に発散できるまれな大人が、聖なるものになったという意味である。
 
 
こうしたことからも、神聖、神性というものが脳の麻痺というイニシエーションを経て、ようやく生まれ出ることを神話も書いたことがわかる。つまり科学よりも先に神話のほうが、この不思議な現象の要因にうすうす気づいているわけである。
 
これらの神はみな、右脳神であると分類してよかろう。
いわゆる左脳で論理を展開すべき大人を困らせる、あらぶる存在である。いいかえると芸術肌の神が国津神である。
 
一方、左脳でものを考えるのは支配神アマテラスである。
左脳は言語と論理中枢を支配する神である。
国家管理とは論理である。
 
論理=教義、成文化された、理路整然とした、ブレのない存在で、これまた稀有なゆえに神聖である。
 
 
一方はブレまくり、喜怒哀楽をあらわにし、嵐のごとくヒトを困らせる。つまり大自然、地球である。
一方はそれを突き動かすための宇宙の摂理を現したことになる。
 
 
摂理とは人間社会ではルール=法律であるから、神話とは政治をわかりやすくした表現なのである。
 
 
 
大自然には気象=気性が存在し、季節指数が存在し、環境変化が影響して変動を繰り返す。
一方、摂理=予報は、常に先行する自然現象を追いかけてデータ=道教的鬼道をとってはじめて、体系化され、予測が出せる。つまり常に「あとだし」なのである。
 
ところが自然はまたこれを裏切る。つまり台風のように気まぐれで、来ると見せてこなかったり、突如猛威を振るうという意味で恐怖・畏怖の対象となる。
 
 
おわかりのようにスサノヲとアマテラスは天体の引き起こす自然現象と、それを押さえ込もうとする人智の象徴なのである。
 
だからアマテラスは国家神で、天皇家の神となるわけで、スサノヲは出雲・葛城族、つまり国家に帰属させられた先住氏族を象徴するわけである。
 
そしてホムツワケ、ホムチワケというのは、そういうあらぶる一族からも天皇は出る=政権転覆の象徴だと言える。
 
 

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