「多種多様なスピリッツが生息している南米奥地の源流地帯の森林地帯に住むトゥカノ・インディアンの実例を通して、人に幻覚を起こすスピリットの領域を考察する。シャーマンの指導のもと、集団で特殊な植物のジュースを飲み、「銀河へ出かける」という共通の幻覚体験を味わった。

 

　その銀河とは「光の粒がまるで水中からわきあがってくる泡のように浮上してきたり、何かの形態が出現しては消えていったり、……驚くべき光の饗宴を眼前の空間に映し出してみせます」(注１)というように、脳の中で発光している「内部閃光」のことだ。

 

　「内部閃光」は現代人のわれわれでも体験することがあり、特に幼児期に体験した記憶のある人も多いだろう。生理学や児童心理学では、「内部視覚」と総称されている現象の一つである。

 

　世界各地で発見された古代人が描く不思議な模様は、自分の脳の内部から出現してくる光のイメージを幾何学的なパターンとして表現したものだ。２－４歳の幼児が描く抽象絵画にも同じようなパターンがみられる。つまり、人類はまず自分の内側に発生する光のパターンを見て絵を描いていたといえよう。

 

　古代人は、この内部閃光をスピリッツとのコンタクトの徴と解釈するだろう。一方で、「西欧の生理学者たちは、内部にあらわれる光のパターンを、ニューロンの発火現象や視神経の昂奮に還元して理解しよう」(注２)としてきた。この二つの理解法には共通性が見い出せないようにも見えるが、深層ではつながっているのだ。」
http://ameblo.jp/utokyo-ken/entry-10136265876.html

内部視覚（エントプティック・内部閃光）
要因は右脳の発達である。
普通は大人になると見なくなるはずだが、右脳発達が終らない人には大人でも起こる。
あるいは自閉症患者や精神に悩みがあったり、いわゆるこれまでは遅れと見られてきた人々の中にも存在する。

これまでは超常現象の一種とされてきた現象。

自分の目からウルトラマンのような光線が発せられたように感じられたりする。

 

こういうおまぬけな状況とはちと違いまっせ

 

 

あるいは目に、多種の光線イメージが現れる。

幼い頃に目をつぶると、まぶたの裏側にそういう光が見えた人は多いはずである。
筆者はいまだに見える。

 

これらは物理学的にまだ要因が解明されていない。

 

「考古学者の中には、この「エントプティック」に特有な光の描くイメージ・パターンと酷似したイメージを、旧石器人の洞窟絵画のレパートリーの中に見出すことができると主張する人もいる。」
「しかもこの光パターンがふんだんに放出されている最中、人は至福の感情に包まれる。右脳的無意識が活性化し、エンドルフィンの脳内への滲み出しとその受動体である受け取りの過程がおこっているのである。」

」
中沢新一『芸術人類学』「神と幻覚」　みすず書房　２００６