ひとつ前のアカル姫分析記事はさきほど校了しました。
分布図つき。


最近の発掘ニュースで、近畿でも九州でも大遺跡が再認識の動きがあるのだが、なぜか九州では3世紀の遺跡発見情報がない。

<須玖岡本遺跡>「奴国」有力者の墓か…国内最大級の甕棺墓

毎日新聞 6月17日(金)20時20分配信
 福岡県春日市教委は17日、同市の須玖(すぐ)岡本遺跡で、墓穴の大きさが国内最大級となる甕棺(かめかん)墓(弥生中期前半=紀元前約150年)が見つかった、と発表した。同遺跡は魏志倭人伝に出てくる「奴国」の中心地で、王や王族の集団墓地。今回の甕棺墓は奴国のナンバー2、3クラスの有力者の墓の可能性が指摘されている。



近畿では坪井・大福遺跡が四つ目の弥生環濠集落として注目されている。

イオングループが出店をとりやめるほど、ここは広大である。




だが、九州では吉野ヶ里遺跡の世界遺産登録を今頃まざすとのこと。
世界の考古学・人類学は縄文時代には非常に造詣が深く、興味を持つが、しかし弥生時代にはまったく関心が薄い。これは難しかろう。

これまで発見されている九州の3世紀中葉の遺跡・墳墓というとこのようなものがある。



3世紀中葉の、つまりズバリ卑弥呼の時代の遺跡がなかったら、比較もなにもできやしない。