三大宗教と言うけれど、およそアジア諸国にとって、仏教は政治の道具だった。

中国では国王たちが最重視したのは道教と儒教。道教の神仙思想を理想として、政治体制は儒教の厳格さに頼った。仏教は葬式だけの形式で、教義は重要視されていない。

日本では、聖徳太子だけが仏教を取り込み、日本人の道徳観の基礎になったとされているが、実際には聖徳太子は架空の聖人であって、天武天皇が規範にしたのは中国の道教である。仏教は明治政府や第二次大戦当時の軍部からは廃仏毀釈の対象でしかなく、徳川幕府もその武士道の中軸は儒教であった。

発祥地のインドさえ、仏教徒はきわめてマイノリティだ。

朝鮮半島ではメインは儒教である。


仏教は現在でも葬式のための儀式宗教となっているだけだ。


いったい東アジアのどこの世界が仏教を最重要と考えたのだろうか?それは記紀の中の聖徳太子の時代しかなかったのであるまいか?


当たり前のように、仏教が世界三大宗教のひとつだといわれるようだが、現実にはその厳格な信者となればチベット・ブータンのマニ教やインドシナの小乗以外に、どこにあるだろうか?