クリルタイ Quriltaiはモンゴル民族の首長合議制
各部族の首長がより集まって合議して決めるスタイルは、世界ではアフリカ原住民、スキタイ、テュリュクなどの遊牧民で採用されてきた。日本では「和を以って」これを行ったことになっているので、これも豪族の合議制だと言える。



ローマの有力軍閥による合議であったが、第1回のときはカエサル、第2回のときはアウグストゥスによる権力掌握によって独裁制に入った。
酋長は調停役。
有力御家人による合議制であったが、北条氏の勢力が強大化し、敵対勢力は放逐され、執権独裁得宗専制政治)に陥った。
五大老による合議。大老の一人徳川家康の勢力が増大し、主家豊臣氏を凌駕するようになった。
4 - 5人の老中らによる合議制であった。
事実上常任理事国五大国による合議制



モンゴルのクリルタイでは、テント・天蓋の元で行われるが、この天蓋のことをモンゴル語でゲル、スキタイなどではパオ、中国では穹廬(きゅうろ)、日本では屋根を意味する一宇(いちう)などと言うが、すべて天・家・屋根・空・宇宙を意味する。トルコ・モンゴルでは天をテングリと言い、西欧では天蓋をテントと言う、いずれも漢字の天のアジア読みである。これはスキタイが東西へ運んだ言葉である。

テングリは匈奴の単于の名にもなっている。天蓋一宇の元で話し合う、その議長のことでもある。モンゴルの最高神はフォルムスタテングリ、ダフール族では父天神アチャテングリ、母天神がアワテングリである。つまり天空の存在がテングリ。ゲルの中にある円形ドーム型支柱こそがテングリ住むところということになる。


古墳の石室がドーム型であるのもそれは空=テングリである。この様式は高句麗や新羅でも同じである。神々は高い山に降臨する。そこがテングリなのである。頂点。



中国語で天をテンというのもスキタイの影響であろう。日本語ではあめ、あまだった。それがあるとき漢字が入って「テン」を音読みにすることになった。同時に合議制も入ってきた。それを天皇制と言う。この天皇制を正当化した言葉が「八紘一宇」である。天皇の下の家族=全体主義理念である。『日本書紀』はこの天皇制の正当化を目的として書かれた政治的史書だったわけである。それを真に受けた人々がかつてわが国にはいた。そもそも藤原氏がリーダーであることの正統性のための嘘っぱち正史だったのにである。