記紀にはたくさんの神が登場する。
いわゆる八百神(やおよろづのかみ)である。
日本神話はあらゆる事物・事象・器物にいちいち神がいることにしてある。
これを原始信仰と言う。
いわゆる経典などで成文化されていない精霊である。それを記紀は神だと考えている。しかし精霊である。
またそれを信じることを、厳密には宗教とも言わない。教義がない信仰は、宗教ではなく単に信仰である。
そして記紀神話は神仙思想・道教・陰陽五行などをバックボーンにして作られるため、多神教が原点にあって、やがて人皇時代になるとあとへいくほどに、太陽神に一神教化されてゆくようにしてある。
かつて神々はすべての氏族・豪族・実力者・首長によってまちまちに存在した。記紀はそれをひとつにまとめる必要があって書かれている。いわゆる西欧的に言うなら思想統制と中央集権化である。天皇を頂点とするピラミッドになるように概念的にしてある。
するとそれぞれが祭っていた祖霊や水の神なども、しだいに記紀、特に『日本書紀』の神々に名前も変更された。これを「神名の変更」あるいは「神名の交換」と言う。いずれも思想統制と中央主権によって、豪族たちが天皇の旗のもとに強制的におかれた結果であり、そうしたのは『日本書紀』編纂時の実力者である藤原不比等の政策である。これを国家統一などと言うが、勝手な制度改正である。
水の神
淤加美神 おかみのかみ
実にだぶった名前である。おかみのかみ。
おかみ神は水の神で、大きく罔象女神という女神と、闇龗神(三島神)・高龗神(鴨氏貴船神)という男神がある。
みつはめのかみ は、弥都波能売命とも書き、意味はみずの端=水際にいます女神。
くらおかみ は、四国海人族の三島の神雷神で大山積の関係。たかおかみは貴船神水神で鴨氏の関係である。
※鴨氏には最初、葛城地方で「鴨都波 かもつば」という葛城の水の神を持っていたが淤加美神に改名する。かもつばも鴨氏の水端にいる神で水神だった。
それが秦氏や海人族と婚姻することで、三島神・松尾神が合体。移住した京都では下加茂の松尾大山ツミとなり、ほかは貴船の三島神になる。闇龗神(三島神)も高龗神(鴨氏貴船神)もそういう秦氏・鴨氏・宗像氏・水軍氏族らの神である。松尾神社や下賀茂ではそれが見ることが出来る。上賀茂では見られず、葛城鴨主流派の古い神である高龗神(鴨氏貴船神)となっている。
いずれにせよ本体は鴨別雷神=高鴨アジスキタカヒコネ=賀茂大神であるとしていいと思っている。
それぞれ別々に祭ってきた神々が、『日本書紀』によって統一され、皇祖アマテラスの配下神・水の神・竜神などとして全国へ流布される。しかし地方はいつもお上のいうことを聴かぬもので、いつまでももとの名前を使う。すると力で無理やり平定され、記紀神名を押し付けられることになる。意味は同じことじゃないかと。
そうでなければ、最初から素直に自分から変えてしまう地域も出る。だって、平定されたという話が聞こえてくるから、怖くなるので。
で、おかみであった氏族の原始神はおかみではなくなり、結果的に語尾に神をつけてお上と淤加美を区別しなければならなくなった。
ということはそれまで、その氏族にとっては淤加美(唯一神)がお上の神(唯一皇祖)であり・・・・ああ!ややこしい!
だいたいわかるでしょ?
つまり大王がばらばらの時代だったのが、天武~持統が天皇を名乗ったときから、そうなっていった。特に不比等の時代に、記録上そうなった。だから全国でそれにあわせた・・・そういう強引なことが大和の国家統一だったわけだから、あくまでも観念上の統一。しかし律令は全国でばらばら。そういうのを世界史では国家とは呼ばないわめである。
コメント
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kawakatu
が
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