ダライ・ラマと言えばチベット仏教の教祖・・・くらいしか我々は知らない。
彼が果たして世界の宗教世界でどのような位置にある人なのか、あなたはご存じだろうか?筆者はよくわからない人と感じている。

チベットの人口は2019年現在で360万強。
その中に主流派が四つもあり、ダライ・ラマはそのひとつゲルク派の最高位の僧侶とされるそうだ。すると信者はせいぜい100万人強となるか?世界でも三大宗教に比べれば弱小宗派になるわけだが、なにか世界の民衆は彼がカトリック・キリスト教の法皇(教皇)のような存在に思っているふうである。

ダライ・ラマだけではなくゲルク派にはバンチェン・ラマという最高尊師もいるらしいが、ダライ・ラマだけが中国政府から敵視され、世界を放浪中で、すでに85歳になっている。いずれにせよ彼らは決してゲルク派の最高指導者ですらないという。ではいったい彼らはなんなのか?

そもそもチベット仏教という小さな仏教集団の影響力がどれほどあるかもみな知らないはずだ。

ただ中国共産主義に宗教への嫌悪があり(共産主義には宗教も信仰もない。あるのは党への尊敬と順守だけが建前)、中でもダライ・ラマは特に敵視されてきた。理由は清朝の頃、チベットは中国の藩のひとつでしかなかったが、影響力があるモンゴルがチベット仏教を取り込み信仰したため、清にはそれが一番の脅威だったため、大元のチベット仏教を弾圧した歴史がある。そのため久しく歴代ラマたちは国外へ逃亡。しかし清国の成立自体は、実はモンゴルのハーン(汗)によっており、ゆえに清のあとの共産主義中華は一段と厳しくチベット仏教を弾圧する。モンゴルのハーンが建てた清国ゆえに、宗教まで根を断とうとしたのだ。清国王はつまり元のハーンでありながら中国清の王でもあったのだ。今の中華はそれを滅ぼしたからモンゴルもチベット仏教も嫌いなのである。いつまた略奪されるかもしれぬから・・・。

と見てくると、世界から見れば中国のチベット迫害はよその小事となりはしないか?

1956年、中華人民共和国でチベット動乱が勃発。中共(中国共産党)政府はこれを弾圧する。ダライラマはインドへ亡命し以後放浪の身の上となる。まるで古代の戦争である。中共政府はほかにもウイグル民族、モンゴル民族などのかつての契丹、蒙古、匈奴などの古代民族も囲い込み自治区に押し込めた。中国語つまり漢語を押し付け、文化を変えさせるというのはまるで戦前の日本軍部のようなことをいまだにやっているということだろう。

しかし、ではダライ・ラマのどこが偉大な指導者なのかはまったく見えないことにかわりない。

仏教そのものには、今はたったひとりの指導者などはいない。宗派によって別々だ。イスラム教にも宗派別の指導者しかおらず、国によってばらばらである。ちゃんと法皇がいるのはカトリックだけなのだ。しかしプロテスタントには教祖などいない。あえて言えば英国女王やオランダ国王はいるけれど彼らは宗教王ではない。


そもそも教祖がいるのは遅れた古代的宗教ばかりではあるまいか?

そもそものそもそもが、宗教のすべては過去の遺物だとしか言いようがない。今やヘイトや差別をそれらが作り出すと言っても過言ではないようにしか見えない。だいたいいったい何をあがめよというのか?それこそが古代・中世から抜けられていないということではないのか?人々の精神は解放されていないではないか?神はもはやあしでまといとなりはじめている。信仰がコロナを滅ぼせるのか?できないではないか。

神は心を救えるが、世界で起こる事象や現象は救えない。
心が救われるとは、オキシトシンの仕事である。つまり安心して死んでいくあきらめの境地でしかないのはなかろうか?じゃあ、筆者はこっちのほうがいいわい。

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だが、ダライ・ラマというひとりの人間は魔手から救われねばならず、その権利がある。それは指導者だからではない、人間だじゃらだ。香港のアグネス・周・チヨウちゃんと同じ一個の人間だからである。

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