ハリハラ(Harihara)は、

インド神話シヴァヴィシュヌの合体神。別名アイヤッパン。右半身がシヴァで、左半身がヴィシュヌ。ハリがヴィシュヌを意味し、ハラがシヴァを意味する。つまり、創造と破壊を象徴している」

ハリハラ - Wikipedia


創造と破壊の象徴・カンボジア生まれの最高神

「創造と破壊の象徴としてシヴァ派、ヴィシュヌ派の双方から崇拝される最高神である。
名前は“ハリ(hari,奪う者・取り除く者、クリシュナの別名)”、“ハラ(hara,破壊者、シヴァの別名)”という構成である。

図像も左右の半身が黒色(または青色)のチャクラムを保持したヴィシュヌの面と、苦行者が灰を塗ったような白色の肌、三日月を戴く長髪、虎皮の衣、三叉戟を保持したシヴァの面を正中線から分けて表現されている。

ヒンドゥー教の神格であるハリハラだが、誕生の地はカンボジアである。
カンボジアに興隆したクメール人の王国(真臘、アンコール王朝)はインド化した文明を持ち、同時にヒンドゥー教を取り入れていた。特にアンコール王朝はヒンドゥー教を用いて土着宗教を吸収したり、ヒンドゥーの神と王の名を組み合わせた神像を礼拝したりして国の基盤を確立し、強力な信仰形態を備えていた。」「インド当地と同じくカンボジアの地でも、シヴァ派とヴィシュヌ派という二つの主流宗派が存在し、宗派間の対立を防ぐとともに信仰上の統一を図るために両神を合体させた結果ハリハラが生まれた。」
ハリハラ (はりはら)とは【ピクシブ百科事典】 (pixiv.net)






以上のように、この神は宗教上の対立を止揚するがために、苦肉の策で考え出された後世の神である。

シヴァとヴィシュヌの黒白双方が同じ神格だったから、宗派対立よりも合体=習合を選んだという平和な生まれ方にしては、創造と破壊が同居する、仏教の阿修羅に似た神だ。そもそも阿修羅はインドの神アスラ。

ハリ・ハラは、シヴァが、アスラたちを惑わせるために美女に変身したヴィシュヌとの間に生まれたとなっていて、シヴァ派とヴィシュヌ派の派閥争いを、カンボジアの神を持ち込むことで両者の合体神としたという手の込んだ和解方法である。なるほど同族間での仲たがいは、まったく別の民族の神を間に置くのが和解の早道ということらしい。

こりゃ日本の神仏習合の前例かも知れないな。


ダウンロード

日本には阿修羅(アスラ)は来たが、ハリハラは来ていないのだろうか?


マハーカーラは摩多羅神として日本の後ろ戸神になった。いずれにせよヒンドゥーの神々は愛欲(創造)と食欲(破壊)の神だらけであると見える。矛盾する二物を持つのは人類そのものでもある。暗黒面と正義面双方を持つ神には大黒天もある。猛悪大笑面という笑いながら怒っている、まるで若いころの竹中直人みたいな神だ。さしずめお宅のかみさんなんか、そういう二重人格なところ出入りしてたりする?
そういうの、一番怖いよね。

にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村






古代史ランキング