世界と日本のムスリム人口 2018 年 - 早稲田大学リポジトリPDF
によると、日本のムスリム人口は2018年現在127、484人に上るそうである。

世界と日本のムスリム人口 2018 年 - 早稲田大学リポジトリ


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第46回 急増する《訪日ムスリム観光客》に注目!~世界人口の1/4を占める「ハラール市場」の可能性~ | 社長の経営セミナー・本・講演CD&DVD・ダウンロード【日本経営合理化協会】 (jmca.jp)





Wikiには、3000~20万と、はっきりとしない旨書かれているけれど、大学の調査ならある程度信頼してよかろうと見える。

外来人の人口は、例えば密航者まで入れると、人口の数値がはっきりさせられないのは事実だ。12万人という早稲田の調査数は、決して多すぎるということはないのだ。学生、居住者、密入国者などなど勘案すればそれくらすでに存在しておかしくはない。これは北朝鮮からの密入国者総数より多いだろう。

つい数日前、筆者が住む九州で、ムスリムの死者が一名、墓がなくて探していたが、大分県日出町の修道院の修道僧専用墓地が受け入れを許諾し、無事仮埋葬されたと報道された。
イスラム教徒を修道院に仮土葬|NHK 大分県のニュース


ムスリムの埋葬は、基本的に土葬、それもキリスト教とは違い、棺を用いない。けれどこの日出町の埋葬報道画像では白い棺に入れられていた。

今回の埋葬はあくまでも一時的な埋葬で、新たな墓所が見つかれば移動すると言う。果たして日本に、どれくらいのイスラム教徒遺骸を受け入れる墓地があるのだろう?

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このサイトによればわずか6か所。日本のムスリム墓地不足顕在化 土葬や異文化への不安視も(1/2ページ) - 産経ニュース (sankei.com)



例えばこんな記事がある。
「静岡県JR清水駅から、車を走らせること20分。周囲を山とみかん畑に囲まれた、のどかな丘陵地に清水霊園イスラーム墓地がある。現在使われているのは43基。大人の墓から、日本では墓に入れないことが多い、胎児のものまで、年齢や性別もさまざまだ。「イスラーム教徒にとって、火葬は地獄での火あぶりを連想させるもの。人の身体を焼くことが許されるのは神だけなので、ムスリムは火葬ではなく土葬を選びます」。管理人の勝沢洋さん(39)はそう話した。」(取材・写真=河合晴香)
生きた地で眠る自由 ― 日本におけるムスリム墓地の今 ― | | Wasegg



また、同サイトには

「ムスリム墓地の利用者は、死後の礼拝や洗浄を近くのモスクで行い、その後遺体を墓地へ運ぶ。埋葬前に行われる儀式は、仏教のものとどう違うのか。日本ムスリム協会の樋口美作理事にお話を伺った。

「ムスリムは、亡くなったらすぐに葬儀をすませて土葬したいんです」。

日本では土葬をする場合、死後24時間以上経過してからでないといけないという決まりがある。ムスリムのこのルールに従うが、少しでも早く埋葬できるように、と迅速に準備を進める。

ムスリムが亡くなると、遺族だけではなく同郷のムスリムや、同じモスクに通う仲間も駆けつける。家族の元を離れ、日本で暮らしていたムスリムが亡くなっても、必ずムスリムの誰かが故人を悼み、埋葬に至るまでをサポートするのだという。外国から来たムスリムも住んでいる地域にあるムスリムコミュニティーに所属しているため、必ず周りにはムスリムの友人が住んでいる、という環境が護られている。」そうである。同サイトより


日出町のケースでは、独創的な町長がまず受け入れ許可を表明したが、住民は、近くにある池の汚染など、諸問題があるとして大反対。結局、おとなり別府市のキリスト教修道院が一時的受け入れ表明し、一旦は落着したが、今後、どこに移すかが難問である。


土壌の汚染という話になると、どこも受け入れを嫌がるもの。なにしろ日本は88%以上が火葬である。遺灰からの汚染はまずありえないし、骨壺に収めれば、まずもって何かが染み出す恐れはないと言える。ところがキリスト教徒もイスラム教徒も、あるいは一部中国のある地域の民族などは、おしなべて土葬である。しかも今は新型コロナ問題で、日本全体が神経質になっている時期。タイミングは悪かった。

新型コロナ死者の土葬は欧米、中東では当たり前になされているようだが、はて、日本だけが特殊なのだろうか?


まず逆に火葬風習そのものが、例えば仏教徒の多いインドや中国や韓国などでどれほど実施されているかからよくわかっていないだろう。われわれは火葬が当然でも、世界はまったくそうではないのであり、しかも埋葬の法律が世界でまちまちなのである。このグローバルな時代に、いまだに世界中がそうなのだ。特に日本だけが厳しすぎることはないと言えるだろう。

日本の火葬の歴史は飛鳥~奈良時代に貴族で取り込まれたが、平民は明治になっても、寒村などでは行われていた。過去、どのような細菌やウイルスで亡くなったかもわからない中で、土葬は行われていた。


コロナや鳥インフルエンザなどのいわゆるコビット型ウイルスが、果たして土中でどのような変化を起こすかを調べている研究者がいるのか、不明にして知らない。そのこと自体が実はたいへん恐ろしい無知な行為なのかも知れないだろう。

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