欧米であれどこであれ、キリスト教徒はクリスマスカードにハッピーニューイヤーと添える。これはクリスマスの挨拶もそうだし、両方を使う有名な楽曲も多い。まるでそれは慣用句になっている。

なぜ?

ハッピーニューイヤーと言う英語には前文に省略されている文言がある。
それは I Wish I Were という言葉だ。
意味は、私はあなたにそう願うであるので、ハッピーニューイヤーとは正しくは、あなたによい新年が来ますようにである。これは日本では正月前の年末の最後のヒトとの別れに使う「よいお年を」に等しい。だからクリスマスに必ずハッピーニューイヤーをつけるのである。

というのは、クリスマス(本来古代冬至祭=ユール、ノエルがキリスト教と習合した祭事でキリストの誕生日ではない) はキリスト教徒たちにはその年最後の祭りで、人々とも年内最後の集まりという意味があるから、ついでに「よいお年を」と言うのである。だから日本人の謹賀新年やあけましておめでとうではないのだから、年賀状にハッピーニューイヤーと書くのは間違った使い方、昔の人の勘違いの産物と言えるだろう。


ではキリスト教徒は新年にはなんと言い合うか?

実はハッピーニューイヤーも使うのだが、心が違う。新年の場合は言外に「今年がよい年に」があり省略せずに「have a Nice NewYear」と言っているのである。必ずaをつけること。あなたのと言う意味に限定する冠詞だからだ。もちろん年末にもaをつける。

Hope The NewYear 
Will be Happy NewYear

でもいいらしい。「海外の人に英語で新年の挨拶をしてみよう!」サイトより。

にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ
にほんブログ村