山中伸弥が東京都と大阪府の新型コロナPCR検査の陽性率が高いことを警告した。
https://www.covid19-yamanaka.com/cont3/16.html







「 注目すべきは検査件数に対する陽性者の割合(陽性率)です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000625188.pdf
東京で約40%、大阪で約20%と高い陽性率となっています。これは危険領域です。非常に多くの陽性者を見逃している可能性が高いと推定されます。アメリカは日本よりはるかに多くの検査を行っていますが陽性率は20%程度で、専門家は、まだまだ陽性率が高すぎるので検査数を3倍は増やす必要があると訴えています。」


大型連休を意識しての言及だと思う。
筆者も、さまざまの確率から前々回、安心感を持つよう記事にしたが、今回の大型連休によるゆるみを鑑みて、少しそういう記事は書かぬようにしている。
政治家や行政も、連休を意識してかなり盛った発言やお願いをしているように見受ける。

「うそも方便」と言うと言いすぎだが、注意を勧告するとき、大人は少し厳しめに話す傾向があるのは間違いない。

さて、片山前知事などが言う通り、また山中本人も書いている通り、この陽性率はサンプリング数が少なくて、信頼性は乏しい。PCR検査数が少ないのだ。筆者専門の考古学や遺伝子学の記事でも、よくサンプリング数を問題にしてきたのだが、サンプルの数値は多ければ多くなるほど率は下がり、信頼性が高くなる。山中はそこを度外視しても危険であると言いたかったわけで、それは間違ったことではない。

そしてPCR検査数が4月に入って減っていることを危惧している。

4月ごろから検査数が少なすぎるという話題はどこもが言っているのに、なぜ減ってしまうのか?
行政は増えていると言い、国はもっとできるようにした、とほざいた。しかし実際には一日あたり検査数は減ってきているのだという。?

どういうことなのかわからない。

例えば意図的に検査をしていないとしか見えぬ(いや、県民性がそうさせるか、あるいはネット差別がそうさせてしまったか・・・そのどれもか?)岩手県は置いておくとして、他県でも、ここにきてもしやPCR検査数を調節してはいないか?という疑問が思いつくのだ。だとするとそれは方便などではなく虚偽になる。

検査数を増やせば陽性率は減るはず。それがなぜか上がっている・・・。そこに実は本当の危険性があることが見えてくる。それは各地の行政における間違ったエビデンス・・・じゃない、ガバナンスだと言えよう。検査数は増やすべきであり、数値を増やさねば正しい陽性率が出ないのだ。現在の陽性率はドイツ7%や韓国の3%とはまったく意味の違う率でしかない。途中経過でしかないわけだ。だから高い。

(エビデンス・ガバナンスの語意、違いは筆者のリンクしてあるページでどうぞ ^^;)


正しい割合を知るには、絶対に多くの検査数が必要なのに、日本中で検査を嫌がる傾向が見えるのは、ネット意見が怖いからだ。ネットが差別を生んできたからだ。感染者としての差別を地域行政が怖がり、国も嫌がるためではないか?

風評と差別書き込みにおびえ、PCR検査を患者は怖がる。家族に石を投げられたくない?いらぬことを書くやからのために、正確な数値がいつまでたっても見えてこない日本。

そろそろコロナにあきてきた。
歴史に戻ろう。コロナは怖くはない。
しかし数字が不正確では考察はこれ以上無理。意味がない。
一年は待つしかない。真実は数年後にしか見えてこないだろう。

現代のネット差別は古代人よりたちが悪い。


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