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中高年になると人は病気に几帳面になるもの。

自分も去年10月末に高血圧が明確化してからというもの、上のような「血圧ノート」をつけるようになった。それまでは健康にはほとんど無頓着に生きてきた。

このノートは昨年10月31日からつけ始め、その後新型コロナが出現してから、しばらくして今月からは、さらに体重・体脂肪率・体温の欄を増やした。

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数値は左から、朝食後しばらくしての最高血圧、最低血圧、脈拍数、右側は夜寝る前の最高血圧、最低血圧、脈拍数。今月からその右に体重・体脂肪率・体温を書き加えるようにしている。そして右ページには、たい外へ出た日の理由と歩いた歩数、またテレビやネットや本で気づいた健康のヒントとか、なぜ今日は血圧が低いか、体温が高いか、その状況など書くようにしている。

もうひとつ大事なメモがある。
それは買い物に行ったり、外出で出会った人たちの記録だ。これが感染源を医者に言えるための大切な記録になる。どこのスーパーのレジで、どこの医者のどの看護師と、どこの床屋の誰に切ってもらった、誰と話した・・・すべてが自分が感染したとわかったときに、大事な大事な資料になるはずだ。

普段、死ぬことにわくわくしながらも、現実ではこんな細かい記録をつけている。矛盾する?

そうは思わない。

記録は残り、あとの人のヒントになる。絶対なる。そう信じて記録している。

ヒントにするしないこそが、実はその人の学習能力と未来だ。


今日夕方、ニュースがひどい現実を語っていた。
どことは言わないが、感染した家族のすむ家に石を投げ込んだ県があったという。

そこは古代だなと感じた。
そこには病気にかかったものへの一切の哀れみがない。
どころか、差別しかない。
そんな奴から先にコロナは感染してほしいとすら思ったが、それもまた差別になる。

とにもかくにも、自分は記録する。
自分の情報として、のちにすべて公開する。おそらく死ぬまでこのノートを記録するだろうし、数値は私の戦いを語ることだろう。

いいひまつぶしなのだ。


この感染病のために、最近籠り始めた諸君、年金生活なんかそういうものなのだ。
いかに暇をつぶすかに悪戦苦闘するのが現役を引退してから、何十年も続く。
漫画「家裁の人」の一作に、隠居の一言がある。


「おまえたちは今、天国にいるのだ」


隠居暮らしは実は地獄。現役時代は天国。
いまのあなたならわかるはずだ。
それに何十年も耐えて、老人たちはようやく永遠の安息である死に至ることができる。

そうだ、われわれには、死こそが自由と解放なのである。あなたもいずれその境地がわかり、いかに老人がすごいかがわかるはず。耐える・・・それが籠る生活だと知ってほしい。そうすれば自殺はなくなる。待っていれば死は平等に訪れる。

君たちは何を困惑し、いきづまり、死のうと考えるのか?
待っていればいいのだ。楽しく、わくわくする。

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