●現生人類の「出アフリカ」は一方通行ではなかった、ヒト族の複雑な交雑史

「たとえば、ネアンデルタール人はヨーロッパと中東に広がっていた。ネアンデルタール人と近縁のデニソワ人はアジアに広がっていた。現生人類は、これらのグループと出会うたびに交雑したようだ。
 この交雑を示す証拠は、多くの現代人の遺伝子にはっきりと残っている。ヨーロッパ人とアジア人のゲノムの約2%はネアンデルタール人に由来する。アジア人はこのほかにデニソワ人のDNAも持っていて、特にメラネシア人では6%にもなる。一方、これまでアフリカ人は、この交雑の証拠をほぼ持たないと思われてきた。
 ところが、1月30日付けで学術誌「セル」に発表された論文は、驚くべき事実を明らかにした。現代のアフリカ人が持つネアンデルタール人由来のDNAは、従来考えられていたよりも多いことがわかったのだ。さらに、ヨーロッパ人が持つネアンデルタール人由来のDNAも、これまで考えられていたより多いことが明らかになった。
 論文著者である米プリンストン大学の遺伝学者ジョシュア・エイキー氏は当初、結果を信じられなかった。・・・」

「エイキー氏らは、こうした遺伝子の混合を今までにない視点から調べる新たな手法を開発した。現代人のゲノムに散らばっている別の人類のDNAを知る方法だ。
 現代人とネアンデルタール人の交雑を追跡する従来のモデルでは、ネアンデルタール人などのDNAを持っていないと考えられるグループのゲノムを参照集団として利用してきた。参照集団に選ばれるのはたいていアフリカ人だった。
「この仮定は妥当ではありませんでした」と米ウィスコンシン大学マディソン校の古人類学者ジョン・ホークス氏は言う。アフリカ系の人々もネアンデルタール人由来のDNAを持つ可能性があるのに、この方法で分析を行うと、それが見えなくなってしまうからだ。
 そこでエイキー氏らは、大量のデータセットを使って、ゲノム中の特定の部位がネアンデルタール人から受け継がれている確率とそうでない確率を調べた。彼らは「千人ゲノムプロジェクト」の一環として集められた世界各地の2504人(東アジア人、ヨーロッパ人、南アジア人、アメリカ人、主に北部のアフリカ人)のゲノムを使い、自分たちの手法をテストした。続いて、このDNAをネアンデルタール人のゲノムと比較した。」



※今読んでいる海部陽介の新作では、アジアは原人と旧人が、欧州とは違い同居していた。と書いてある。それが北京原人やジャワ原人が私たちの先祖にはならず絶滅したことを語るのであり、人類アフリカ起源説を実は裏付けてしまうと海部氏は言っている。

さて、ネアンデルタール人とデ二ソワ人はもちろん別種の旧人だし、後者はアジアにしか骨が出ない。彼らは交雑し、そこへ新人が後着するのである。そしてこれとも交雑。中東でも新人とネアンデルタールは交雑したが、その後その交雑新人が、なぜかアフリカに逆戻りしたらしい。これと交雑したアフリカの原人あるいは進化した旧人とが交雑したらしいのである。ならばすでにアフリカにそのとき、アフリカで独自に進化した「なんたら旧人」がいたことになる。まさか原人と新人がまぐわうことにはなるまいから。

●ネアンデルタール人の骨、10年ぶりに発見 イラク洞窟


「この人骨は、イラクのシャニダール洞窟で発掘された。胴体の上部と、粉砕した頭蓋骨が残されていて、中高年の人物のものとみられる。
シャニダール洞窟における1950年代と1960年代の発掘では、ネアンデルタール人の男性と女性、子どもの計10人の骨が部分的に見つかっている。」


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●ヒトは哺乳類の中で最も難産なのに、なぜ体を進化させようとしないのか?
https://ddnavi.com/review/594759/a/
「生存闘争とは地球における椅子取りゲームのことで、すべての生物が必ず行っていることだ。もしも生存闘争をしない生物がいたら、地球はとっくにその生物で埋め尽くされているはずだ。だから、生存闘争をしない生物はありえないし、生存闘争を考えない進化論もありえないのだ。」更科功 『残酷な進化論』

「生物にとって出産は、最も大事なことだ。なぜヒトは、難産という欠点を抱えたままなのか。残念ながら「あちらを立てればこちらが立たず」という言葉があるように、ヒトの難産は致し方ない部分がある。
 たとえば産道がカーブを描く元凶である、S字の脊椎。私たちの背骨はS字に曲がっており、これは他の霊長類に見られない特徴だ。このS字をまっすぐにしてしまうと、歩行の衝撃がそのまま体に伝わってしまい、どうにも具合が悪い。S字の脊椎は、車のサスペンションのごとく衝撃吸収の役割を果たしているのだ。
 ならばと、産道を広げるため骨盤を大きくするわけにもいかない。骨盤が左右に大きく揺れて歩きづらくなるうえに、骨盤を作りだして維持するエネルギーも必要だ。」

●丸善出版、『続・人類と感染症の歴史』一部を無償公開 新型肺炎受け「冷静な対応ができる一助に」


「国立感染症研究所室長、米国疾病対策センター(CDC)客員研究員などを務める理学博士・加藤茂孝氏の著作である同書。同社の公式サイトでは「同じコロナウイルスが原因とされる感染症である、SARSとMERSに関する知見をより多くの方に提供することが、恐れ過ぎず、冷静な対応ができる一助になる」と意向を伝え、加藤氏の厚意により第9章を公開することにしたと説明している。
 公開された第9章では「SARSの症状」「SARSの病原体」など13の項目からコロナウイルスによる重症呼吸器疾患について詳しく解説している。」

例の国立感染症研究所所長である。さて?役に立つかな?
ところで老人は80過ぎると肺炎になる人が多い。筆者の父も何度か肺炎からさまざまな病気を併発して、結果的に死んだ。今は肺炎を死因にするというカルテは減ったが、以前は老人と言えば肺炎で死んだと言われたものだ。80過ぎると肺炎は死ぬ病気なのだということは知っておくべきだ。しかし若い人では体力があるから治るケースが多い。つまり今回の新型コロナCOVIT19っも、同じなのであり、要するにありふれたやまいだと知ることである。安部さんのようにおおあわてするのは、この病気に無知だからだ。無知蒙昧のやから政治家で、国内が騒然としてしまった。そういう、あとになったらお笑いになるような喜劇が、今世界を混乱させている。
騒ぐまい その医師も為政者も コロナにゃまったく しろうとだ
●人類の目が前向きなのは「透視」するためだった⁉︎
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200228-00004283-allreview-life
「、「そんな能力を私たちが持っているはずがない。そんなことを言うとは、この著者は頭がおかしいに違いない」と思っているかもしれない。だが、心配はご無用。本書には怪しげなところはまったくない。たしかに私は、人間にはこの四つの超人的能力があると主張しているが、それは現実の肉体と脳が発揮する能力で、そこには謎めいたメカニズムも、魔法も、うさん臭い事柄も入り込む余地がないことを断わっておきたい。信じてほしい。私はまっとうで保守的でまじめ一辺倒の科学者で、ケーブルテレビの科学番組が「心霊現象」とか「霊能者」といったナンセンスを取り上げるとイライラする。
それならなぜ、超人的能力の話などするのか? 「魔法がなければ、超人的能力もありはしない」と言う人もいるだろう。まあ、そうかもしれない。だが、私はこう言いたい。「魔法などないけれど、それでも超人的能力はある」と。私が先ほどの四つの力を「超人的能力」と呼ぶのは、これまでそのそれぞれが超人的なキャラクターのものとされ、私たち凡人にはまったく手の届かない能力だと思われてきたからだ。
私たちは視覚の超人的能力を持っているのに、誰もそれに気づいていないというのは、みなさんに本書を楽しんでもらえる理由の一つになると思う。」

あんたもわたしも透視能力者なんだって。ここに書いてます。養老先生までびっつら?!


●模倣こそ進化のカギ? 人類は有毒な植物をどうやって料理してきたのか
キャッサバの引き起こす過酷な症状!
あなた食べ過ぎてませんか?タピオカ。
日本のタピオカは半分以上コンニャクなので安心?
キャッサバには猛毒があります。毒抜き不全だとゴンゾとアフリカで呼ばれる不治の病に。




以上、今月のおもろい科学、人類学でした。人類学も民族学も、やっぱりまだまだおもろいですな。まだ引退できまへんわ。
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