毎日新聞
「松江市の田和山遺跡で出土した弥生時代中期後半(紀元前後)の石製品にある文様について、福岡県の研究者グループが、文字(漢字)の可能性が高いとの研究成果を明らかにした。石製品は国産のすずりと判断しており、国内で書かれた文字ならば従来の確認例を200~300年さかのぼって最古となる。一方で、偶然の着色など慎重な意見があり、文字使用の起源を巡って議論を呼びそうだ。 」
弥生時代の硯は、これまで北部九州が最古だったが、島根県松江の田和山遺跡から出土していた硯を再調査してそこに文字が書かれていた可能性があることがわかった。詳しい精査が必要だが、硯裏面に墨書らしき線があって、文字らしいという。二文字あることから、記号ではなく文字だろうと考古学者は考えるようだ。
弥生時代の、約二千年前の文字ということが重大な意味を持つ。文字がこれまでよりも200年以上前の弥生時代に、すでに日本に到達していたという大発見になるか?
これまでの最古は九州井原鑓溝遺跡の1~9世紀の硯と文字であるから、それよりも200年以上は古いものということになるのだ。
田和山遺跡はすでにここでも紹介した東出雲地方の疑似戦争遺跡だが、投石による疑似戦争、あるいは練習?はたまたスポーツとしての高台”運動場”的な特殊な遺跡である。そこで文字が必要だったとなると、対戦者の記号であった可能性もあろうが、島根県では文字だと考えているようだ。
kodaisihakasekawakatu.blog.jp/archives/16263084.html
文字が邪馬台国よりもはるかに古い2000年以上前に日本に来ていたとなると、当然、3世紀の卑弥呼ならすでに中華あるいはのちの北魏地域との文字の交流も俄然現実味を帯びることになるだろう。
本年、いや令和最初の考古学上の大発見になるか?
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