民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2016年09月

核ゲノム分析の重要な発見のひとつを、この記事のタイトルにした。どんな意味があるか?アフリカ人の遺伝子には旧人類=ネアンデルタール人の遺伝子は見つからない(海部2016・ハリス2016)。つまりわれわれ新人類は、アフリカを出てから旧人類と「「結婚」してみた」こと ...

毎度、グローバルなお話でございます。狩猟採集生活には二種類がある。まったく狩りをしながらキャンプを置いてゆく完全狩猟スタイルと、半定住地をベースキャンプとして持って、そこからキャンプしながら一定の範囲を巡回する半狩猟生活スタイルだ。縄文人は後者のほう ...

『魏志』東夷伝倭人の条にはいくつかの地名と人名が掲載されるが、これはほかの地域に伝に比べると異例の書き方である。私Kawakatuは以前から、それらの地名・人名のいくつかが実名というよりも創作されたものではないかという思いがある。邪馬台国 やまーだいーこく・ ...

本日3つ目の記事。 科学はキリスト教的メンタルテーゼへのアンチ・テーゼ(=アンチ・キリスト、悪魔)として西洋で発生した。一方、アジアでは仏教や回教やヒンズー教に対峙する哲学・科学はうまれず、より古代人的メンタリティ(情緒的深遠)世界へと向かった。どちらも ...

「ミトコンドリアDNAやY染色体の系統樹はかなり最近に合着するために、そこから人類の起源に関して知ることのできる事柄はきわめて限られている」核ゲノムのあちこちにはそれらよりもっともっと古く、数万倍の長さの遺伝子領域が存在する。mtゲノムの長さがエベレスト ...

最新ゲノム分析用語の基礎知識1遺伝子サーフィン現生人類はアフリカから広がったのちにユーラシアへ、さらには地球上の南極を除くほぼすべての地域に入植していったが、実は新たな地域へ急速に拡散するというプロセスそのものに、有害な遺伝子影響を及ぼしうる可能性が ...

「SOV型(SOVがた)とは、文を作るときに、一般に主語 (Subject) - 目的語 (Object) - 動詞 (Verb)の語順をとる言語のこと。例えば日本語の文の「私は りんごを 食べる。」では、"私は"が主語(S)、"りんごを"が目的語(O)、"食べる"が動詞(V)である。言語類型論によ ...

複合王朝としてのヤマト王権---葛城氏の正体  萬 遜樹より抜粋引用  「襲津彦は半島で何をしていたのか。書紀によれば、新羅へ人質を返しに行ってだまされ、腹いせに新羅から捕虜を連れ帰り(神功紀五年)、新羅征討を命じられたが、その新羅から美女二人を贈られて、 ...

山田康弘『つくられた縄文時代』より縄文時代からふたつの死生観で日本人は生きてきた。円環的死生観と系譜的死生観である。円環とは死んで再生し永遠に繰り返す、ヒトという、一族という集団、種はひきつがれてゆくという死生観。繰り返しの輪廻転生の死生観。系譜的死 ...

最古の石器と最古のデザイン■最古の石器オルドワンの登場は260~250万年前これがオルドワン石器と呼ばれる、礫を打ち割って鋭い刃を持った道具である。その時代の人類はアウストラロピテクス~ホモ・ハビリスの移行期にあたる。アウストラロピテクスはまだ猿人、 ...

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