2014年07月

 「才(ざえ)を本(もと)にしてこそ、大和魂の世に用ひらるる方(か た)も強ふ侍(はべ)らめ」紫式部『源氏物語』「少女帖」  大和魂という言葉の、記録上の初出であろうと言われている。ここで式部は「大和魂」の訓について言及していない。読み方をどうするかは ...

 迷路の脱出法は壁伝いです。どんな複雑な迷路も、壁面に手をかざしながら歩んでいけば、いつか必ず出口に到達できるというのが、科学的論理なのです。 ただし、それはその迷路に必ず入り口と出口がある場合にのみ有効な手段でもあります。 もしその迷宮に出口がなか ...

 前方後円墳・・・初期、石室は墳頂に掘られる。これが竪穴式石室で、大陸的様式に類似し、その観念には、族長の霊魂をできるだけ祖霊のいる天空に近づけようとする様式である。  ところが5中盤頃から石室は横穴式へとさまがわりする。それまで前方後円墳の後円部頂 ...

 考古学にも歴史学にも目新しい発表がないので、ちょっと科学の人間的な部分について書いてみたい。   OとSの蜜月Oは女性研究者で実験科学者。Sは科学論文の権威である。ふたりは同じ研究所に研究室を持っていた。 特にSは論文では権威的存在であり、彼の論文なら黒 ...

 「・・・ことにメスリ山古墳では激しく盗掘されていたにもかかわらず、その副槨には212本以上もの多量の鉄槍が納められていた。大和政権中枢を担った有力首長の武力のありかが明白に示されている。さらに・・・」 「ともすれば呪術的・未開的なイメージをもたれが ...

 ぼくはこの夏を乗り切れるかどうか自信がない(半分嘘、半分本当)ので、しばらくよそ様に行けません。行って読んで、ぼくのブログにポチしてもらうためにだけ行くようなことをもうしません。疲れてしまって、新着記事を書く気力がなくなるからです。  すまねえな。  ...

 以前、松木武彦のヤマト縄文ヘテラルキー社会論の紹介のおりに、これまでの歴史学や考古学は、「歴史は繰り返さない」と思い込まれてきたことをあわせて書いておいた。 戦後歴史学は、「変化が歴史」「発展は一方方向へ向かう」「人類史は進化へ向かうだけ」だと考え ...

     岸本直文による三角縁神獣鏡編年の一案  北條芳隆・一瀬和夫・福永伸哉編『古墳時代の考古学4 副葬品の型式と編年』2011より 1金属製品の型式学的研究 岸本直史「②三角縁神獣鏡と前期古墳」より編集     岸本によれば三角縁神獣鏡のデザイン ...

 人類が一神教崇拝から教義宗教にたどり着く前、この世界は精霊信仰という原始信仰・多神教に満ち溢れていた。北欧も、東アジアも、アメリカ原住民もみな、アフリカやボルネオやインドシナやインドの古代霊魂を崇拝していた。 日本の新石器時代も例外ではない。 アム ...

   沈んだ島 ずっとむかし、今は島ひとつない別府湾[べっぷわん]には、多くの島々がうかんでいたという。   瓜生[うりゅう]島は、それらの島の中でもっとも大きな島であった。東は今の萩原[はぎわら]の沖[おき]から西は白木[しらき]の沖まで、今の長さにして東西で ...

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