民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2012年07月

前ふたつの記事に書いてきた、日本人のさまざまな先住系・・・つまり南方系ミクロネシアや華南的な古い文化の継承と継続の謎を解く鍵は、どうやら弥生人の男子単独渡来にあるのではないか?弥生以降の日本人の母方形質は圧倒的に縄文女性との婚姻を裏付けている。半島「北部 ...

●中世末期のコシキ落としこの風習は平安時代の記録に頻繁に出てくる胞衣落とし、胞衣塚に付随する、出産時の風習である。その記述は記録の宿命で、どうしても中心は貴族や武家に限られている。天皇から将軍足利家、そして豊臣秀頼にいたるまで、胞衣塚は多い。コシキとは蒸 ...

この項では古代から近世初期にあったらしき出産に伴う土器破壊とコシキ落としを扱う。文献と絵巻とに残された胞衣(えな=胎盤)落としや嬰児の誕生との関係をつぶさに見てみたい。前者は縄文土器の破壊に始まって、弥生時代九州甕棺の破鏡、古墳時代の出雲荒神谷の銅鐸・銅 ...

With2ブログランキングへC14放射性炭素年代法が登場して弥生時代が500年繰り上がったことはすでにご存知と思う。それまでの年代特定は考古学による土器編年法という、相対年代でしかなかった。これではどうしても、●●よりも前、後・・・という漠然とした区分けし ...

With2ブログランキングへ蛇への信仰は東西に伝播したが、中でも日本のヤマタノオロチの源流を多くの民族学者や民俗学者・宗教学者たちはインドのナーガに見出せるとする。その複数の頭を持つ形状は八つの頭を持つオロチに確かに通じるところが多い。8は中国の道教の影 ...

With2ブログランキングへ「マカラ(Makara)は、インド神話に登場する怪魚。愛神カーマの旗標であり、ヴァルナ神の乗り物(ヴァーハナ)とされる。カーマのシンボルであるマカラは門や装身具の装飾に用いられた。象のような鼻、とぐろ巻く尾を持つが、イルカやサメ、ワ ...

人類が猿人から原人そして新人へと進化しながら東西世界へ広がっていく過程で、さまざまな文化・文明が形になって伝わっていったことは、すでに間違いのない事実であろうと、このごろ筆者は確信しはじめているが、その道程はまさに遺伝子DNAの分岐の道程にリンクしているとも ...

With2ブログランキングへ◆ホモ・フローレシエンス(フローレス原人・愛称ホビット=小人の妖精)フローレス島には、3万5千年から5万5千年前頃より人類が住んでいたと考えられており、その場合、ホモ・サピエンス(現生人類)とフローレス人が同地域に共存していたことに ...

聖書で言う「出アフリカ」。人類学で言う「人類の出アフリカ。映画タイトル。邦題「愛と悲しみの果て」。メリル・ストリ-プ、ロバート・レッドフォード主演、こちらも「アパルトヘイトの南アフリカからの脱出」がテーマ。現代語の類縁性から見たアウトオブアフリカと民族の ...

With2ブログランキングへ太平洋は地球表面のおよそ3分の1を占め、その面積はおよそ1億7970万平方キロメートルである。これは地球の陸地の総面積にアフリカ大陸を足してもまだ余る程で、日本列島のおよそ473倍の面積である。洋上の島々は南太平洋とフィリピン海、インド ...

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