民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2009年09月

本来なら「考古学」の対象物であろう山梨県金生(きんせい)遺跡の丸石。これをあえて「異界」のモノとして扱っているのは芸術人類学を提唱する中沢新一である。金生遺跡は縄文後期の遺跡。山梨県の中心は今は甲府盆地であるが、気候がまだ暖かだった縄文時代には丸石はかな ...

「青銅器最古の鋳型は北九州市松本遺跡のもので、弥生時代前期末に上る可能性がある」「青銅器生産の開始時期は中期前葉からである。 弥生時代前期末に北部九州に持ち込まれた金属器は、中国東北部に起源を持つ朝鮮青銅器文化の一要素」http://www.k4.dion.ne.jp/~isshun_y/p ...

一般に古墳時代のように文明と考えられる時代では、石棒は男性性器の形に進化?し、陰陽にのっとって陰陽石などと呼ばれ、陽石と陰石がセットになるケースが多いようだが、それはもっと古い時代でも巨石に限らず、生活用品であるスリコギ石と臼石のセットから着想されたと思 ...

先住民族の定義1 古来、ある土地に住んできたこと2 現在「その土地において」、国民国家のなかで異民族の支配下にあって独自の生活様式などを自由に享受できない状況にあり3 自ら先住民(族)と名乗る、あるいは国連や支援団体によって先住民(族)とされている集団( ...

1世紀頃、はるか中国華南長江から九州北岸にたどりついた越人は、「倭人」と中国人が呼んだ集団を形成し、対馬から玄界灘沿岸、有明海から鹿児島湾までに渡る国家を形成していた。三世紀、今度は華北から押し出された集団が逃げ込み、これが倭人を押し込んだ。ピストンのよ ...

白土三平『カムイ外伝』を大真面目に考察する。カムイの必殺技である飯綱落とし(いづなおとし)は、なにゆえ「いづな」であるか。飯綱町は長野県にある。長野に飯地名には古代の鉱物氏がいた場所という意味がある。「飯」とは豊かなる産物。ゆえにここには多氏間諜がいる。 ...

圧倒的に多くの欧米人は、自分達白人種の開始が、中近東イランにあったと考えている。そこはかつての言い方でコーカソイド白色人種とモンゴロイド黄色人種・・・いまで言うヨーロッパ人とアジア人の分岐点でもあって、のちにスキタイと呼ばれた騎馬遊牧民が派生した場所でも ...

土師器には二通りの概念がある。1平安時代『延喜式』の土師器概念2最近の現代考古学での須恵器と区分するための土器概念例えば・・・「土師器という語は『延喜式(えんぎしき)』にみられ、『和名抄(わみょうしょう)』で「波爾」すなわち「はじ」と訓じているから、平安 ...

「ペルーの北に位置するエクアドルのバルディビア文化からは、高い完成度を持つ 紀元前200年以上前の土器が出土している。興味深いことにこの土器は、日本の 縄文土器、その中でも特に九州で出土している土器との類似性が強く、その起源を 縄文時代に求める研究者もいる。こ ...

森浩一は愛知県に非常に多い「豊」のつく地名についてこう書いている。「(御津町がある宝飯郡は)二字で表記されるまでは「穂」の一字であらわし、伝承上の豪族に三河の穂別(ほわけ)もいた。三河国となる以前は東三河が穂、矢作川流域の西三河が御川で、三河国は二つの地 ...

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