民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2009年09月

かのウイキペディアでさえ掲載がない神であるので、僭越ながら記事にする。正確には天忍骨命(あめのおしほねの・みこと)福岡県田川郡香春町の香春神社祭神三柱のうちの一柱。母神は息長帯姫大目命(おきなが・たらしひ・おおまの・みこと)母神の名はあきらかに神功皇后か ...

先日のこの驚くべきニュースに対して、そこから日本人起源を語れと言うご要望があった。しかし、あまりに時間枠がはみ出しすぎているため、手がつけようがないのが正直なところである。これまでの常識では、沖縄の港川人が最古で3万年ほど前。少なくとも本土にやってくるの ...

国家とはなにか?中沢新一は自著『対称性人類学』の中で次のように国家と王を規定しようとしている。「国家のない社会では、力の源泉は自然の奥底にあるものと考えられ、森の動物の王者である熊のような存在が、そのような「真実の力」を体現していると思考されていました・ ...

日本の修験道の始まりは、記録からも地理的条件からも九州東部、つまり豊前地方からであろうかと思える。最古の記録では記紀用明二年(587)、豊前宇佐出身の「豊国法師」が朝廷に突然現れる。この「法師」という言葉が、いわゆる今で言う仏僧などではなく「行者」「修行 ...

ヤフーブログ「かわかつの眼」で、本日から20回シリーズで「魔よけの謎」を始めました。http://blogs.yahoo.co.jp/hgnicolboy/MYBLOG/yblog.htmlくしくも期せずしてテレビでも怪しい妄想番組をやっておりましたし、昨夜の「世界不思議発見!」でも魔よけの反閉や胡瓜の神文 ...

網野「狗奴国は倭国ではないでしょう。」石井「狗奴国は倭人ではないの?」網野「少なくとも倭国の支配下には入っていないです。」石井「じゃあ何人なんでしょう?」網野「さて、毛人なのか、倭人で倭国の支配化には入っていない人かわかりません。毛人は倭人ではないでしょ ...

網野「そこで、さきほどの倭人の問題ですが、『魏志』の倭人条の記事からは、稲作を主体とした農耕民というイメージは全くうかんできませんね。稲のことは一ヶ所出てくるだけです。むしろさきほど(石井進が)いわれたように海にもぐる海人、それに山島によって生活する人々 ...

奈良県の高松塚壁画古墳が一般公開される。10月末からhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090924-00000614-san-soci考古学、古墳ブームの火付け役。保存問題で大荒れの奈良壁画古墳であるが、高松塚の発見がなければ今の古代史ブームはなかっただろう。邪馬台国問題もマ ...

世界の製鉄発祥の地であるヒッタイトを倒したアッシリア。青銅器時代は彼等によって終焉し、鉄の時代が始まる。製鉄技術をヒッタイトは極秘にしていた。それはエジプト王への手紙のやり取りから明白である。BC8世紀、そこへアッシリアが攻め込み、秘中の秘だった製鉄技術 ...

「かわかつの眼」でペシャワール会医師・中村哲氏のことを書いたが、彼が相棒をアルカイダによって失いながら(先日なくなった伊藤さん)、なぜ広漠たるアフガンの不毛の砂漠を24キロ以上にも渡って灌漑水路を切り開いたかは、当然諸氏はご存知のことだろう。世界のガンと ...

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