民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2008年05月

これはこれまでわからなかった人類の進化上のミッシング・リング(不明の連環=生命の連環の中で進化上欠損した部分)に新たに2001年に付け加えられた「人類の祖先の地上サル」という学名を持つ、580~520万年前の人類。この愛称「ルーシー」の発見によって人類の ...

放生とは生贄の対価物として魚介類を水に放つ儀式。八幡放生会。放生池。などの語がある。八幡放生会では対価物は巻き貝の蜷。八幡神を奉じて隼人征伐におもむき、多数の隼人を惨殺した行為への償いを祭り行事としたもの。簡単にいってしまうと、「言い訳」。ごめんね、隼人 ...

有名な今昔物語の生贄を猟師がやめさせた逸話「美作の国の神 猟師に依りて生け贄を止めさせたはなし」簡略にする。「今は昔、美作の国に中参(美作国一の宮・中山社)・高野(美作国式内社・高野社)という聖地があって、毎年生娘を「養い肥やして」神に差し出していたが、 ...

ハフリとは祝。語源は「羽振り」。カンナギが祓いを行う様。すなわち「はフル」とは神霊を祭る行為。(喜田貞吉)行う者を「祝」と言う。横なまって「ほうり」。転じて「ほふる」すなわち「屠る」。贄を屠ることを生業にする神職。放り投げるの「放る」もここからか?西郷信 ...

なぜイケニヘであって、イキニヘではないのか?これについては古くは折口信夫が、新しくは西郷信綱が考察している。生け贄の「イケ」とは生け簀、生け花などの慣用語があって、「生ける」であるから、その意味は「生かしておく」である。対して「生き贄」ならば自動詞で「生 ...

「水田耕作が順調にすすめられるようになると、堰を作る大土木工事がなされる。その折りに人柱が立てられた」「人柱には、神の託宣を聞いた子連れの女性が選ばれる」「この点と関連して、もう一つ見落としてならないのは、人身御供にみる祓浄(ふつじょう)の要素である。つ ...

ひとばしら・ほこら人柱とは言うまでもなく「犠牲」である。人身御供とは厳密には違う概念だが、災害や神の祟りから土地などを守るための究極の秘技という点では同じ。画像は大分県の漁師町・日出町、暘谷城真下の海岸にある。人柱や生け贄を野蛮だと思ってはならない。当時 ...

弥生時代の北部九州にいちはやく副葬品をもてる被葬者が登場したのか?これは現代の階層社会の始まりを考える上でも非常に重要な疑問ではなかろうか。首長クラスの豪族たちはなぜ、どうやって富を手に入れたのか?通説は稲作技術の発達によって固定の安定供給が可能になり富 ...

①殺傷された人骨は新町24号人骨(福岡県志摩町、伊都国比定地)などに示されるように(弥生)早期末に出現する。②早期前半には有柄式磨製石剣や柳葉式磨製石鏃(画像と解説→http://inoues.net/ruins/sito_sisekibo.html BGMありご注意!! http://www.d-munahaku.c ...

3世紀前後の弥生時代の集団同士の争いの痕跡を証明できる遺物①防御施設(防壁・柵・壕など)を持った集落遺跡②武器遺物③殺傷痕のある人骨④墳墓における武器副葬⑤武器型祭器⑥戦いを表す造形品、あるいは装飾そのもの以上が発掘された場合、それは戦争の痕跡であると国 ...

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