民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2008年01月

西欧のハンガリーがフン族の「フン」から来たことはご存じだろう。また映画やテレビでおなじみの名探偵ポアロが西欧人と東洋人の混血の血筋であることも、推理小説ファンならとっくにご存じ。きょう奴。フン族の始まりはバイカル湖周辺の騎馬民族である。日本人のDNAのほ ...

日本の民俗学では古くから「あわいさ」・・・「境目」について稲作と狩猟の文化交流の観点から言及されてきた。民話神話の中に潜む「さかい」・・・すなわち「坂」である。「さか」と「さかい」は同源の単語である。卑近な例では、当方の近くに「坂ノ市」がある。県下最大の ...

銅鐸は時代をふるに従ってその大きさを増してゆくことは知られている。またそこに刻まれた農耕作業や水田に舞飛ぶトンボ、里山にまれびとのごとくおりきたる餌を求める鹿の姿は今でも田舎でよく見られる普遍的日本の原風景であることも知られて久しい。さらに、HPでも何回 ...

角 シャーマン 鬼 製鉄 ツヌガアラシト  チブサン古墳雷神は雷鳴の象徴で、太鼓を打ち鳴らす白い人物の姿で表現されています。その太鼓を鳴らす人物の原型は北欧のシャーマンに由来しているそうです。シャーマンは鉄製の鹿の角を頭に付け、手には太鼓と刃物を持ってい ...

「大和に多く出土する銅鐸とは別に、弥生時代後期の三河と遠江(とおとうみ)の遺跡から出土する、三遠式と呼ばれる銅鐸があります」「三遠式は大和にも見られるのです。それから、京都大学の資料では、外縁付紐式銅鐸と呼ばれるものは出雲に集中しています。でも、僕の考え ...

まず鉄を自前で作れる集団がいたかどうかは、遺跡に散在する遺物を見なければわからない。寡聞にして大和、河内にそれが出ているのかどうか知らない。これをご存じのかたは教えて頂きたい。ところで大和の古墳は弥生時代後期からおしげもなく鉄製品を埋葬品としている。その ...

水野祐『日本古代王朝史論序説』「昭和二十七年(1952)に、当時まだ早稲田大学の非常勤講師をしておられた水野祐先生が活字ではなくてガリ版刷りの本で、古墳時代に相当する時期、日本の天皇家は、いかなる流れなのかということをお書きになった。(1992、早稲田大 ...

四国の徳島に多い三輪型、苧環型神話の亜流について、これを河内の物部氏が守屋の死後移り住んだからだという、まことしやかな説がある。確かに四国には物部(ものべ)部落がある。だが、それでは同じような蛇婿入り譚の数々が、なぜ日本全土に、それも沖縄や北海道にまで伝 ...

不特定な(奈良県吉野郡か?)旧石井村という場所に渡内橋(わたうち・ばし)という橋がある。かつて橋を強くするために人柱があった場所であるという。また近くに六地蔵の辻という昼なお人通りの少ない寂しい辻があり、ここいらへん一帯に「首切れ馬」がろうろするという伝 ...

鮭神社が全国にたったひとつ、なぜか九州の遠賀川沿い、英彦山の麓にあることについて、以前は「サケ」とは魚ではなく開闢地名の「裂ける」だろうと考えていたが、実際に北日本から海産物が持ち込まれた痕跡が福岡県の遠賀川から出ることがわかってきた。こうなると鮭神社は ...

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