民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2007年12月

炭素14 年代測定法と考古学「炭素14年代測定法については、国立歴史民俗博物館の研究グループからつぎつぎと新たな測定値が報告されているが、それを信じない研究者、慎重に対応すべきだという研究者が存在する。また、測定資料や方法(*1 海洋リザーバー効果や * ...

 海洋リザーバー効果を理解するためには、地球表層における炭素の流れの理解が必須です。大気は窒素・酸素のリザーバー(貯留槽)であると同時に二酸化炭素のリザーバーでもあります。大気は、炭素14濃度がほぼ均一な二酸化炭素のリザーバーです。大気の二酸化炭素から光合 ...

ウイグル・マッチング(ウイッグル・マッチ・デイティング)法wiggle-match dating炭素年代測定法「 2000 年第四紀学会歴博大会におけるシンポジウム“21世紀の年代観-炭素年から暦年へ”およびその際に発信された “佐倉宣言”を受けて、高精度14C年代測定に関する最先端 ...

村上氏の意見に忠実に従うならば、弥生後期末葉から終末期にかけて、北部九州が門戸を閉めざるを得なかった理由はこうである。「(弥生後期末葉)北部九州や中九州ではあらゆる生産工具、武器の鉄器化がほぼ完成した。高密度に分布する鍛冶工房が分業体制を形成し、鉄器生産 ...

ここ数日、九州の考古学の立場に立って、実際に圧倒的なその技術に関する発掘を検証してきたにもかかわらず、なぜ邪馬台国大和説を認知するかと言うと・・・一見、矛盾するかに見えるかも知れないが・・・正直なところこれまではどっちでもよかったというのが本音だった。た ...

前方後円古墳の歴史的背景、鉄器の分布、銅鏡の破壊と、これまで見てきた、検証してきた考古学の物証は、あきらかに九州優位を示している。しかし、それでもなお、邪馬台国だけは大和にあったと思っている。なぜなら、三世紀の段階でこれといった力を持たなかったヤマトには ...

北部九州の弥生中期前後の遺跡から出てくる金属加工物の中に特殊な時代を示す遺物がある。この遺物は青銅製で、プレ鉄器時代の加工品である。すなわち、これらの大量の遺物は銅鏡や銅鐸、銅剣などの青銅加工品・・・少し立つと鉄器もまた壊されて加工されている・・・を破壊 ...

本日のかわかつワールドから転載縄文時代の物流はその後の弥生時代にもそのまま受け継がれた。まず、九州北西部・・・長崎県五島列島周辺部からは巻き貝購入ルートがあったことが知られている。これを南西島交易ルートと呼ぶことにする。呪物としての巻き貝加工品は南東から ...

本日のかわかつワールドから転載灌漑を含む本格的技術を備えた稲作と鉄器の発達「水稲耕作を維持するためには、水田のみならず、その経営に関与する諸道具の存在がきわめて重要であり、その(諸道具の)生産・供給も意図的に維持ないしは向上しなければならない。そのために ...

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