民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2007年10月

8/22の「鳥の名をもつ王」でふれた日本最大の古墳、仁徳天皇陵は、百舌鳥耳原中陵(もずみみはら-の-なかのみささぎ)とも呼ばれる。「モズ耳原」の言われについては、日本書紀に説明がある。その概略は、御陵の造成のとき、突然どこからか耳の裂けた鹿が現れ、急に気を失っ ...

白水郎 あま「彼の白水郎は、馬・牛に富めり。(中略)此の嶋の白水郎は、容貌、隼人に似て、恆に騎射(つねにうまゆみ)を好み、其の言語は俗人(くにひと)に異なり。」『肥前国風土記』松浦郡値嘉(ちか)郷の条松浦郡値嘉とは五島列島の中の島のこと。五島の海人族白水 ...

さおしか(佐乎志加)とは牡鹿のこと。「祓戸のヤオロズの御神達は佐乎志加の御耳を振立て聞食せと申」『中臣祭文』「アシヒキの 此の傍山(かたやま)に 牡鹿(さおしか)の角挙げて 吾が舞いすれば 旨酒 餌香の市に 直以て買はぬ」日本書紀 顕宗天皇即位前紀「松村 ...

ミミは御霊から。人体の耳も同じ。音、声には神霊が宿るという信仰。「耳は御霊、つまり霊の宿る所であり、始原的には、人間にとって耳で聞くことが、霊威を感じ、最も基本的な神意を判断する行為であるとの観念があった。不老長生の象徴であると角とともに、わが身をまもる ...

モズ 百舌鳥 百舌 小型の鳥類。秋、生きたトカゲや昆虫などをエサとし、時としてそれらを木の枝に突き刺す習性が有名。これを「はやにえ」(速贄)と言い、人間の生け贄習慣に擬人化する。この贄の習性が地名となったのが大阪府堺市の百舌鳥や茨木市耳原毛受野。南海電車 ...

日本書紀 仁徳天皇67年10月「河内の石津原(いしづはら)に幸まして、陵地(みささぎのところ)を定めたまふ。丁酉(ひのととり)に、始めて陵(みささぎ)を築く。是の日に、鹿(か)有りて、忽ち(たちまち)に野の中より起こりて、走りて役民(えのたみ)の中に入り ...

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