民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2007年01月

べ;べんがら 紅殻顔料。原料は黄鉄鉱、白鉄鉱、黄銅鉱など。硫酸鉄(黄鉄鉱に含まれる緑礬ろうは。FeSO4・7H2O)や銅緑礬を加工して作る。埴生、埴、朱とも言う。船、家、漆器、埴輪、土器などの彩色に用いる。石室、石棺、遺体の彩色や腐敗防止に用いる。顔に塗る。シ ...

た;たたらたたらの語源はTartar。だったん。中国へタタール人の製鉄方法が伝わったことから、朝鮮から日本へ入ったときそう呼ばれた。露天精錬だった頃の「炉」を指す言葉らしい。なお溶けた金属は「湯」という。湯川などの地名に反映。温泉とは限らない。もっとも鉱山やカ ...

さ;さてつ 砂鉄磁力のない砂鉄もある。たたら製鉄に用いる。記録では1201年の種子島。熊野海岸の砂鉄。出雲斐伊川の砂鉄。生成。新生代第三期の花崗斑岩(熊野御影石)が風化作用で分解され川に流れ出し、海流により運ばれ海岸に集積。(漂砂鉱床)花崗斑岩には鉄鉱石 ...

け;けいそうど 珪藻土二万種に渡る海、川の藻類の死骸が堆積してできた地層。七輪の材料。熱の不良導体。熱の発散を防ぐため、かつては断熱材として金庫、蒸気管などのカバーにも使われた。オパールと同組成。 ...

め;メノウ 瑪瑙宝石。ヤサカニノマガタマ。ヤジリにもなった。岡山県出土の管玉の穴あけに用いた針はメノウ製。日本書紀には「子どもの恐怖心を取り除き、転ぶのを防ぐ」とある。メノウは緑色であるが赤くするには鉄と硝酸をまぜて何日も赤くなるまで加熱し、そこへメノウ ...

み;みずかね 水銀「本草和名」918年 美都加禰 みつかね 伊勢国出土とある。当時は自然水銀が主。古代ローマ アルヘンビーボ(生きた水銀の意)。「身体や五臓の病を治し、魂魄を安んじ気力を益し、眼力を強くする。もののけや邪気の気を移し、長い間服用すれば一神 ...

し;しんしゃ 辰沙硫化水銀。総称して朱(しゅ)あるいは丹(に)と言った。酸化して赤くなるので祭祀、塗料となる。あるいは防腐効果があるため死者に塗ったり、墓の内壁や棺に塗る。再生の色。土器に塗られていたものでは三重県渡会町森添遺跡出土の土器。この辰沙は、研 ...

い;いわみぎんざん 石見銀山通称「ねずみとり」用のヒ素。てきめんの効果があったためその産出地である石見銀山の名をとって「石見銀山ねずみとり」と呼ばれ、「石見銀山を一幅もる」というとヒ素による毒殺を指した。石見銀山は島根県太田市の大森鉱山および近くの笹ヶ谷 ...

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