民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2006年11月

「かしわで」とは拍手の扁が勘違いで誤ったために言うようになったという説がある。神式葬儀の際は拍手の音をさせない。これを忍び手と言う。 ...

最初に申し上げておきたいのは千木の切り方や鰹木の数になんの意味も見いだせないと言うこと。法則はなにもない。俗説は信じないこと。千木様式は二種類ある。伊勢神宮のように建物の柱がそのまま突き出る「破風」とそれ以外の「置き千木」。千木のカッティングには内そぎと ...

主な神社神殿建築を紹介しておく。権現造り・・・飛雲郭のような造り。岡山県の吉備津彦神社、大分日田市の大原八幡宮、日光東照宮などがこれ。八幡造り・・・神殿と拝殿が前後に並び、間を金の樋でつないだもの。宇佐八幡宮。春日造り・・・切り妻造りで、妻入り(家で言え ...

最初に手水の水をすくい、左手、右手の順で手を洗う。次に左のてのひらに水を注ぎ、口を注ぐ。決して柄杓から直接呑まない。そういう練習が終わった夏の運動部のような下品なことはしないこと。もちろんこれは「みそぎ・潔斎」の代行行為であるから、神様の前にいくのに、忘 ...

鳥居の起源ははっきり言ってなにもわかっていない。いくつか仮説を提示しておきたい。1 韓国のソッテ起源説(しかしあれは上に鳥は乗っているものの柱が一本である。むしろお祭りのボンボデに近い感じ。ボンボデは長い棒の上に御幣が付いたもの。大名行列の槍に似る。)2 ...

かつて由緒不明の神社は山ほど有り、明治~昭和に祭神を勝手に民俗学者が決めた時代があった。地方の小社で、由緒を紛失したところなどは、現在の祭神が記紀神話の神を「とりあえず」置いたケースが多いと言う。記紀神話は国家神道の統一が目的で書かれているのであるから、 ...

境内の各部品は主に地形と風水によって決まる。たとえば手水(「ちょうず」と読むのよ)は風水の水気だから干支の龍でつまり青龍だから、方向は東にあるはず。もちろん例外はたくさんある。最も古い形式は大神神社や諏訪神社上社前宮のように拝殿だけで神殿がなく、よりしろ ...

さんのうとりい東京都北区田端、日枝神社が代表的。明神鳥居系中山鳥居の上に三角の屋根型部位が付随したもの。こういう形の門を持つハイカラさんのおうちを最近けっこう見る。いうならばピラミッドパワー的。日枝神社は山王(スサノオ起源とする山の神さんだわ)信仰で、要 ...

わ;ワラビ 蕨 シダ科の山菜若尾五雄によると、岩床を割るときに乾燥させたワラビを用いる。岩床の筋にワラビを積み、ワラ葛を乗せ着火。かなりの炎があがり、みごとに粉砕されるそうである。山菜を食べるだけでなく着火剤として使ったとなると、ワラビにもなんらかの信仰 ...

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