民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2006年08月

た;高師小僧たかしこぞう(愛知県豊橋市高師ヶ原の地名から)沼鉄。湖沼の芦がバクテリアの作用で根元に鉄製分を付着させるもの。筒状の褐鉄鉱を形成し容易に採集できた。三内丸山遺跡などの縄文時代には顔料として用い、主に土器の彩色につかうベンガラとして利用。漆とと ...

た;高師小僧たかしこぞう(愛知県豊橋市高師ヶ原の地名から)沼鉄。湖沼の芦がバクテリアの作用で根元に鉄製分を付着させるもの。筒状の褐鉄鉱を形成し容易に採集できた。三内丸山遺跡などの縄文時代には顔料として用い、主に土器の彩色につかうベンガラとして利用。漆とと ...

修験者の知識の中に食用植物は欠かせないもので、行者ニンニクなどは非常に一般的な食用山菜であるが、実はこういう植物の中には重金属成分を根茎に吸着させるものがあるのではないかと考えている。たとえば芦であるが、河原に多いこのイネ科の植物は鉄分や水銀成分を吸着さ ...

能の集団。伊賀、名張を出自とする。観阿弥・世阿弥。観世流。『申楽談義』などの記述で、彼らは秦氏出身をはばかることなく書き残す。もともと呉羽鳥、漢羽鳥からかと思える、養蚕、機織りの部民と関係したか?やがて伊賀服部家は幕府のお庭番となるが、その関係は不明。 ...

扇は緋扇(ひおうぎ)と言われる舞踊用の「舞い扇」が伝統職能として残っているが、実はこの技術は多くの部門に別れて作業される。つまり竹を使った「骨」。扇絵。「折りと貼り付け」。の部門に別れる。このうち骨の職人は今、日本にはひとりしか残っていない。主としてこの ...

漆職人。うるしは南方植物で、この技術はおそらく香木などとともにインド周辺から入ったのではないだるか。漆部の記述は匠とともに書かれていることが多い。漆間、潤島、宇留島どの人名、地名はかつてうるしを使う部民であることを示すかと思える。平安から特に室町に於いて ...

木椀などを削る職業者。杣(木樵)たちの副業から派生し、のちには漆器となって高級化した。「け」「飯」家にあれば笥 に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 草の葉に盛る   有馬皇子とあるように、食器は古くは笥(け)であった。貴重な食料をこぼさぬように盛ることのできる ...

蓑は現在では雨具と思われているが、本来はU字型の庭具(籠、ザル)を言った。「み」。 ...

美濃の地名は蓑からか。・・・蓑造り和紙はこうぞ・みつまたなどの植物の茎を叩いて水に梳いて造る。しかし、この植物が大陸から持ち込まれる以前には梶の木などが使われた。諏訪神社が梶の木を神木としているのもおそらくこうしたことからだろう。本来は蓑造りなどの職能か ...

鉱山開発者。炭坑夫などの総称。炭坑夫など深いトンネル(坑道)を掘って入り込む人々は体躯が小さい方が都合がよく、そこから小子部という氏族名も出たのではなかろうかと思う。西洋でも事情は同じで、やはり炭坑夫からでた伝承は小さい妖精などの話が多い。小鬼とも。日本 ...

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