民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2006年04月

大林太良が記録した長江南域の大蛇神話。『捜神記』「東越の庸嶺(福建省)の西北の湿地に大蛇がいた。長さ七,八丈、大きさは十余抱えにもおよんだ。大蛇は誰かの夢や巫祝を通して「少女のいけにえを要求した。」毎年、役人たちは奴隷の生んだ子や罪人の娘を捜し出しては大 ...

ミャオ族「二軒の家の境に大きな桃の木があった。ある年、実が一つしかならないことがあった。その実はずんずん大きくなって地に落ち、割れてひとりの男の子が出てきた。両家の人々は喜んで桃の子太郎と名づけてかわいがった。18になった。「毎日川辺の」丘で放牧していた ...

ミャオ族の洪水神話には、日本にしかない神話形式の中の「柱の周りを回って子を生む」類型が見える。これはおそらくこのミャオの伝承だけの特殊な神話だろう。およそ中国江南には日本神話の要素7種類のうち、6種類までははっきり読み取れるが、「柱」型だけは見あたらなか ...

愛知県には牛を「漢神」(からかみ)として生け贄にする風習有り。中川区の金山彦神社のある金山町の隣・正木町に鉄てい出土した伊勢山遺跡あり。金山町には金山の森、鍛冶屋の森あり。「日本霊異記」上巻の3。尾張阿由知群カタワの里の農夫、我田引水のおり、金の杖に雷落 ...

長江流域に住むトン族の「薩神」神話には洪水、兄妹始祖、陰陽五行説などの原型がある。薩神(さっしん)は薩歳(さつさい)、薩瑪(さつば)などとも言われ、その神格は女神である。薩はトン族の言葉で「祖母」を、「歳」は12支最初、「瑪」は「大きい」をそれぞれ現す。 ...

このブログに使わせて頂いた参考文献と資料集、およびおすすめの著書を順次ここへ書き込みます。民族学・民俗学・文化人類学・比較民俗学「日本王権神話と中国南方神話」諏訪春雄 角川選書377 2 ...

ジャワの言い伝えジャワでは食物が少女の死体の各部から生じた神話がある。ヘソから陸稲、頭からココヤシ、性器からサトウヤシ、両手からはぶら下がっている果物、足からは地中にできる野菜が生まれたのだと言う。北ボルネオ・ドウスン族世界の始まりの時、原初の夫婦に子ど ...

釣り針をなくす話も東南アジアに多い神話である。チモール島の伝説 クライエル・ファン・アールストの報告昔ニフにネノが住んでいた。(ネノはチモールのマフェファリロ人の祖先)ある日兄のテファから釣り針と釣り糸を借りてウナギ釣りに出かける。なかなか釣れないので釣 ...

北タイ・ラワ族の伝承 大林太良「東南アジアの神話」世界最初の日、水が世界に満ち、兄妹二人が生き残っただけであった。”一羽の鳥の勧めに応じて”二人は結婚したが、妹は十年間妊娠したあと、ヒョウタンを一個産んだ。ある日、妹がヒョウタンに穴を開けようとして指を当 ...

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