民族学伝承ひろいあげ辞典

文献・科学・考古学・遺伝子学・環境学・言語学・人類学・民俗学・民族学 あらゆるヒントを総合し、最新用語を解説、独自に解釈してわかりやすく説明します。 誰も書かない、目から鱗、鼻から牛乳、目から火花、頭の先からぴかっと電球

2006年03月

考古学上のこれまでの犬関連としては、縄文人が犬を大切にしていたらしく、犬を食べた痕跡が日本からは出ていないという特記事項がある。半島では一部で未だに犬食が行われていたという報告がある。ソウルオリンピック開催までは首都ソウルの繁華街でさえ犬を売っていたとい ...

氏+一(てい)・・・『三国志』魏志・東夷伝引用『魏略』西戎逸文を初見とするチベット民族。槃瓠の末裔を自称した。『漢書』地理志では弖で最大は白馬なりとある。白馬とはていの一派。白馬邸の中にはロロがあり、黒ロロ人、白ロロ人がある。黒ロロ人は馬と犬を食べない。 ...

隼人の祖神・ホスセリと天皇家祖神・ホホデミ兄弟の話。 兄ホスセリの釣り針をなくしたホホデミをホスセリは厳しく責める。ホホデミは海神からもらった宝玉で海水の干満を引き起こし兄を服従させる。いわゆる海幸・山幸の神話である。この時ホスセリが行う服従の儀式が重要 ...

『山海経』(センガイキョウ)・・・チベット方面の思える土地に犬封国(ケンポウコク)があって、その国の人はまるで犬のような姿をしている。田中勝也『東アジア古伝承・・・』・・・ 中国江南域にあって、俗に槃瓠と呼ばれ今に至っているのがヤオ族であるが、彼らもまた ...

田中勝也『東アジア子伝承と日本原住民』スマトラ・ニアス人の物語 一人の王女がいた。重い皮膚病にかかり、一匹の犬を伴ってこの島に渡って来た。薬になる良い木を見つけた。王女と犬は結婚し、息子が一人生まれた。息子は大きくなり妻を捜しに旅に出た。その時、母王女は ...

田中勝也『東アジア古伝承と日本原住民』少数民族チャム系ジャライ族の伝承  ジャライ族には祭政王としての”火の王”という存在があるが、初代火の王の父は犬とされている。火の王は父なる犬に様々の苦難を乗り越えるすべを教えられ成長するのである。ジャライはベトナム ...

田中勝也『東アジア古伝承ト日本原住民』ナガ族の一派・アジュカムル部族の伝承「昔シルティと言う英雄がいた。ある日一匹の犬と狩猟にでた。犬は先頭を突っ走って行き、呼んでもついに戻らなかった。シルティは仕方なく家に帰ったが、眠るとき、犬の吠える声が聞こえた。そ ...

出典;『敦煌吐蕃文献撰』『新五代史』吐蕃人の記録; 「七世紀初頭、突厥王が南シベリアに出兵、この時二人の使者が奥地に入り遭難し一人の女に出会う。女性とは突厥語で話ができ、二人の使者は女に連れられて彼女の部落へ行った。二人は気づかれないようにかくまわれてい ...

ジンギスカン一族の始祖神話に現れる祖は女で、アラン・コアと言う。黄色い犬との神婚伝説がある。 ...

ハンガリー;慣用句に「犬頭のタタール人の暴れん坊」がある。蒙古侵略がさかんだった東欧諸国にはこうした蒙古伝承が多くあり、彼らが犬を祖としていたらしき痕跡が残されている。ジンギスカンの”蒼い狼”伝説もこのあたりからの発展であろうか。ハンガリー人は蒙古を「犬 ...

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